ITパスポート過去問サイト・アプリおすすめ8選【2026年版】無料で使える学習リソースを徹底比較

ITパスポート試験の合格に欠かせないのが過去問演習です。しかし「過去問サイトやアプリが多すぎて、どれを選べばよいかわからない」「そもそもCBT方式では過去問と同じ問題が出ないのに、過去問を解く意味はあるのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2026年時点で無料で使えるおすすめの過去問サイト5選・過去問アプリ3選を、機能比較表付きで徹底的に解説します。それぞれの特徴だけでなく、過去問を使った具体的な4ステップ学習法、正答率の伸ばし方、CBT模擬体験の手順、さらに2027年の試験制度改定が過去問対策に与える影響まで網羅しました。

この記事を読めば、自分に合った過去問リソースの選び方と、合格に直結する使い方がわかります。

過去問演習と並行して体系的に学びたい方には通信講座もおすすめです → ITパスポートおすすめ通信講座4選


そもそもCBT方式で過去問を使う意味はあるのか

ITパスポートはCBT(Computer Based Testing)方式を採用しており、受験ごとに出題される問題が異なります。つまり、過去問とまったく同じ問題が出ることは基本的にありません。この仕組みを知ると「それなら過去問を解いても意味がないのでは」と感じるかもしれませんが、実際にはまったくの逆です。

過去問演習が合格に有効である理由は大きく3つあります。

まず「出題パターンと頻出テーマの把握」です。CBT方式であっても、問われるテーマや知識領域はシラバスで定められています。過去問を5年分(約500問)解くと、繰り返し出題される用語や概念が明確に見えてきます。たとえばセキュリティ分野の「情報セキュリティマネジメント」「ランサムウェア」「多要素認証」といったキーワードは、表現を変えながらも毎回のように出題されています。

次に「用語の理解度を実戦レベルで確認できる」という点です。テキストを読んで「知っているつもり」の状態と、四肢択一で正確に選べる状態には大きな差があります。過去問演習は、この差を可視化してくれます。

3つ目は「時間配分の感覚を身につけられる」ことです。ITパスポート試験は120分で100問を解く必要があり、1問あたりの平均所要時間は約1分12秒です。計算問題やアルゴリズム問題に時間を取られると後半で焦る原因になるため、事前に模擬形式で時間感覚を掴んでおくことが合格を左右します。


過去問サイト・アプリ8選の機能比較一覧表

まず、本記事で紹介する8つのリソースを一覧表で比較します。

#サービス名種別料金問題数解説分野別絞込模擬試験学習履歴スマホ対応
1ITパスポート過去問道場サイト無料(有料プラン月額490円)約2,700問◎全問○(要登録)
2IPA公式 過去問題(PDF)サイト無料平成21年〜令和8年△解答例のみ×××○(PDF閲覧)
3IPA公式 CBT疑似体験ソフトソフト無料複数年度分△解答例のみ×○(本番画面)××(Windows専用)
4いぬぼき 模擬試験サイト無料令和3年〜令和7年度◎全問×○(本番形式)×△(PCに最適化)
5Ping-tサイト無料(有料プラン月額約358円〜)約1,000問◎全問○(要登録)
6ITパスポート 全問解説アプリ無料(広告非表示500円)約2,822問◎全問×○(iOS/Android)
7ITパスポート 絶対合格の問題集アプリ無料(広告非表示480円)約1,000問超◎全問+動画連動×○(iOS/Android)
8ITすきま教室アプリ無料(プレミアム1,500円)過去問+動画講義◎全問+動画×○(iOS/Android)

【サイト編】過去問サイトおすすめ5選

1. ITパスポート過去問道場(ITパスポート試験ドットコム)

概要:ITパスポート受験者の間で最も広く利用されている無料の過去問Webサービスです。2026年5月時点で登録者数が39万人を超え、収録問題数は約2,700問に達しています。令和8年の公開問題にも対応済みです。

主な機能:年度別・分野別・中分類別の出題絞り込みに対応しており、「選択肢をランダムに並べ替える」「計算問題のみを出題する」といった細かなオプションも設定できます。不正解だった問題のみを再出題する復習モード、100問を指定時間で解く模擬試験モードも搭載されています。学習履歴の管理にはアカウント登録(無料)が必要で、登録後は月間の学習量や分野ごとの正答率推移をグラフで確認できます。有料のメンバーシッププラン(月額490円・年額2,400円)に登録すると広告が非表示になります。

効果的な使い方:過去問道場を最大限活用するコツは「段階的な絞り込み」です。最初はテクノロジ系→ストラテジ系→マネジメント系の順に分野別で集中演習し、正答率が各分野とも70%を超えたら全分野ランダムモードに切り替えます。最終仕上げでは模擬試験モードを利用し、100問を120分以内に解く練習を2〜3回繰り返します。通勤や休憩中のスキマ時間にはスマホブラウザで10〜20問ずつ解くのが効率的です。

公式サイトhttps://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php

2. IPA公式 過去問題(問題冊子・解答例)

概要:情報処理推進機構(IPA)の公式サイトで公開されている過去問PDFです。平成21年度春期から令和8年度まで、実際に出題された問題と解答例がダウンロードできます。「一次情報として最も信頼性が高い」という点が最大の特徴です。

主な機能:PDF形式のため、分野別絞り込みや正答率の記録といったインタラクティブな機能はありません。一方で、問題文のレイアウトや表現が実際の試験と同じであるため、本番の出題形式に慣れるための教材として最適です。印刷して紙で解くこともできるため、手書きの計算練習やメモを残したい方にも向いています。

効果的な使い方:過去問道場で分野別の正答率が80%前後まで上がった段階で、IPA公式PDFを使った「通し練習」に入ります。100問を120分のタイマーをセットして解き、本番同様の緊張感のもとで時間配分を確認します。解き終わったら解答例と照合し、間違えた問題のテーマを過去問道場の分野別モードで復習するという流れが効果的です。

公式サイトhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html

3. IPA公式 CBT疑似体験ソフトウェア

概要:IPAが無料で提供しているWindows専用のソフトウェアで、実際の試験会場と同じ操作画面で過去問を解くことができます。受験番号の入力から解答操作、見直しチェック、試験終了ボタンの操作まで、本番の流れを事前に体験できる唯一の公式ツールです。

主な機能:画面の白黒反転、表示倍率の変更(100〜200%)、見直しフラグの付与、解答一覧からの問題ジャンプなど、本番のCBT画面と同等の操作機能が実装されています。平成24年度春期以降の公開問題が収録されており、年度別に問題を選択して解くことができます。

効果的な使い方:試験本番の1〜2週間前に、最低1回は通しで体験しておくことを強く推奨します。特にパソコンでの試験に慣れていない方は、CBT画面の操作方法(見直しチェックの付け方、問題間のナビゲーション、残り時間の確認位置など)を事前に把握しておくだけで、本番での焦りを大幅に軽減できます。動作環境はWindows 10/11のみで、macOSやスマートフォンには非対応です。

ダウンロードページhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html

4. いぬぼき 模擬試験プログラム

概要:簿記学習サイト「いぬぼき」が提供するITパスポート専用の無料模擬試験プログラムです。令和3年度〜令和7年度の過去問をベースに、本番と同じ100問・120分形式でブラウザ上から受験できます。ユーザー登録、ログイン、ダウンロードのいずれも不要という手軽さが魅力です。

主な機能:本番と同様のタイマー機能、見直しチェック機能、解答一覧表示機能を搭載しています。試験終了後にはストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野別の正答数が表示され、合格基準を満たしているかどうかの判定も行われます。すべての問題に解説が付いているため、復習もサイト上で完結します。

効果的な使い方:過去問道場での分野別演習がひと通り完了した段階で、本番のリハーサルとして活用するのが最も効果的です。まずは令和5年度か令和6年度のいずれかを解き、合格基準に届かなかった分野を過去問道場で重点的に復習した後、別の年度で再度チャレンジするという流れがおすすめです。PCでの利用を前提に設計されているため、スマートフォンでは画面が見づらい場合がある点には注意してください。

公式サイトhttps://inuboki.com/ipass-mogisiken/

5. Ping-t

概要:AWS、CCNA、LinuCなど複数のIT資格試験に対応した総合学習プラットフォームです。ITパスポートの問題は約1,000問が収録されており、すべて無料で利用できます。登録ユーザー数は25万人を超えています。

主な機能:問題の正答状況に応じて「金・銀・銅」のラベルが自動的に付与される独自の学習管理システムが特徴です。銅(不正解)の問題を集中的に解くことで、弱点を効率的に潰していくことができます。分野別の出題や模擬試験形式にも対応しており、学習日記や助け合いフォーラムといったコミュニティ機能も利用可能です。AIアシスト機能では、不明点をチャット形式で質問できます。

効果的な使い方:過去問道場と併用する形で、Ping-tの「コミュニティ機能」を活用するのがおすすめです。同じ問題でつまずいている他の受験者の質問と回答を読むことで、テキストだけでは理解しにくい概念の理解が深まります。また、過去問道場にはない問題も含まれているため、過去問道場を一巡した後の追加演習として利用すると出題パターンの幅が広がります。

公式サイトhttps://mondai.ping-t.com/g


【アプリ編】過去問アプリおすすめ3選

6. ITパスポート 全問解説(iOS / Android)

概要:分野別ドリルと年度別過去問を合わせて約2,822問が収録されている無料の過去問アプリです。全問・全選択肢に解説が付いており、収録問題数としてはアプリの中でトップクラスです。

主な機能:分野別の絞り込み出題、間違えた問題をチェックして後から復習できるブックマーク機能、正答率の記録と表示に対応しています。すべての機能が無料で利用でき、広告が気になる場合は500円の課金で非表示にできます。

こんな人におすすめ:過去問道場のブラウザ版に加えて、オフライン環境でもスキマ時間に過去問を解きたい方に向いています。電波の入りにくい地下鉄での通勤中などに特に便利です。

ダウンロードApp Store / Google Play

7. ITパスポート 絶対合格の問題集(iOS / Android)

概要:参考書「いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書」と連動した過去問アプリです。1,000問以上の過去問に加え、900語以上の重要用語が収録されており、YouTubeの動画解説と連動して学習を進められます。

主な機能:正答率の自動記録とグラフ表示、分野別レーダーチャートによる弱点の可視化、用語集による暗記学習が主な機能です。テキストと併用した場合、章を読み終わったあとにアプリで該当分野の過去問を解くという「インプット→即アウトプット」の流れを作りやすい設計になっています。無料で全機能を利用でき、480円の課金で広告を非表示にできます。

こんな人におすすめ:テキスト学習とアプリ演習を1冊のテキストに連動させて一元管理したい方、動画での解説を重視する方に適しています。

ダウンロードApp Store / Google Play

8. ITすきま教室(iOS / Android)

概要:約3〜5分の短尺動画講義と過去問演習がセットになったアプリです。無料プランでも過去問演習と一部動画は利用可能で、有料の「最短合格プレミアム」(1,500円・買い切り)にアップグレードするとすべての動画講義を視聴できます。

主な機能:動画でインプット→過去問でアウトプットという学習サイクルがアプリ内で完結する設計です。間違えた問題や苦手な問題にチェックを入れて復習する機能、分野指定出題、学習時間の自動記録、重要単語の暗記カードなどが搭載されています。

こんな人におすすめ:テキストの文字を読むだけでは理解しにくいと感じる方、通勤中にイヤホンで動画講義を聞きながらインプットしたい方に向いています。有料プランも1,500円と通信講座(数万円)に比べて圧倒的に安いため、コストを抑えつつ動画学習を取り入れたい方にはコストパフォーマンスの高い選択肢です。

ダウンロードApp Store / Google Play


タイプ別おすすめ組み合わせ

過去問サイト・アプリは単体で使うよりも、目的に応じて2〜3つを組み合わせるほうが学習効果が高まります。以下に4つの典型的な学習タイプ別のおすすめ組み合わせを紹介します。

タイプA:コスパ最優先(費用0円)
過去問道場(分野別演習・模擬試験)+ IPA公式PDF(通し練習)+ IPA CBT疑似体験ソフト(本番操作練習)。すべて無料で、テキストはおすすめテキスト記事で紹介している1冊を購入するだけで総コストを2,000円以下に抑えられます。

タイプB:スキマ時間をフル活用したい社会人
過去問道場(PCがある時間帯の集中演習)+ ITパスポート全問解説アプリ(通勤中のオフライン演習)+ いぬぼき模擬試験(週末の通しリハーサル)。平日の通勤時間にアプリで10〜20問、帰宅後や週末にPCで模擬試験という使い分けで、1日2時間の学習ペースを無理なく維持できます。

タイプC:動画で理解してから問題を解きたい
ITすきま教室アプリ(動画インプット)+ 過去問道場(分野別アウトプット)+ IPA公式PDF(本番前の通し練習)。動画で概念を理解してから過去問を解く流れを作ることで、文系や完全初心者の方でもつまずきにくくなります。

タイプD:テキストと連動して学習したい
ITパスポート絶対合格の問題集アプリ + 対応テキスト「いちばんやさしい ITパスポート」+ 過去問道場(仕上げ演習)。テキストの章ごとにアプリで該当範囲の演習→間違えたら該当ページに戻る、というサイクルで知識を確実に定着させます。


正答率80%に到達する4ステップ学習法

過去問サイト・アプリをどう使えば合格に必要な正答率に到達できるのか、具体的な4ステップを解説します。

ステップ1:テキストを1周してから過去問を始める

過去問演習の効果を最大化するには、テキストで試験範囲の全体像を把握してから取り組むことが重要です。テキストを読まずにいきなり過去問を解くと、解説を読んでも前提知識が不足しているため理解が追いつかず、「解いたのに身につかない」状態になりがちです。

テキストの1周目は完璧に理解する必要はありません。「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系にはそれぞれどんなテーマがあるのか」という地図を頭に入れることが目的です。読了目安は50〜70時間です。テキストの選び方は「ITパスポートおすすめテキスト8選」を参考にしてください。

ステップ2:分野別に絞って集中演習する

テキストを1周したら、過去問道場の分野別モードで集中的に演習します。おすすめの順番は以下のとおりです。

最初にテクノロジ系から始めます。出題数が最多(45問中42問が採点対象)であり、セキュリティ・ネットワーク・データベースなど暗記量が多い分野だからです。ここで正答率70%を超えることが合格の大前提になります。

次にストラテジ系に取り組みます。出題数は35問中32問が採点対象で、経営戦略・法務・マーケティングなど日常に近いテーマが多いため、文系の方はここが得点源になりやすい分野です。

最後にマネジメント系です。出題数は20問中18問が採点対象と最も少なく、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントが中心です。テクノロジ系・ストラテジ系と比べて範囲が限定的なため、効率よく仕上がります。

この段階では「1問解いたら解説を読む」を徹底します。正解した問題でも「なぜその選択肢が正解なのか」「他の選択肢はなぜ不正解なのか」を毎回確認することで、類似問題への応用力が身につきます。

ステップ3:間違えた問題を集中的に復習する

過去問道場の「復習モード」やアプリのブックマーク機能を使い、間違えた問題だけを繰り返し解きます。ここで重要なのは「間違えた問題を覚える」のではなく「間違えた理由を分析する」ことです。

間違いの原因は主に3パターンに分かれます。「用語の意味を正確に理解していなかった」場合はテキストの該当ページに戻って読み直します。「似た用語を混同していた」場合は比較表を自作するかAnkiなどのフラッシュカードアプリに登録して反復します。「問題文の読み方を誤っていた」場合は「〜でないものはどれか」「最も適切なものはどれか」といった設問の形式パターンに注意して再演習します。

この復習フェーズを経ることで、正答率は60%台から70〜80%台へ一気に上がる方が多いです。

ステップ4:100問・120分の通し練習で仕上げる

分野別の正答率が各分野とも70%以上に安定したら、本番形式の通し練習に移ります。使用するのはいぬぼき模擬試験、過去問道場の模擬試験モード、またはIPA公式PDFのいずれかです。

通し練習では以下のポイントを意識してください。まず、タイマーを120分にセットして、必ず時間制限ありで解くことです。次に、1分考えてもわからない問題には「見直しチェック」を付けて飛ばし、わかる問題から先に解く練習をします。試験の120分で100問を解き終えた時点で、15〜20分の見直し時間が残っているのが理想的なペース配分です。

通し練習は本番前に最低2〜3回行い、各回で総合正答率80%以上、各分野正答率60%以上を安定して取れるようになれば、本番でも十分に合格圏内です。


CBT疑似体験ソフトウェアの導入と操作手順

IPA公式のCBT疑似体験ソフトは、本番と同じ操作画面を体験できる唯一の公式ツールですが、「存在を知らなかった」「ダウンロード方法がわからない」という方も少なくありません。ここでは導入から操作までの手順を説明します。

導入手順として、まずIPAの公式ページ(CBT疑似体験ソフトウェア)にアクセスします。ページ内に年度別のダウンロードリンクがあるので、最新の年度(例:令和7年度)のZIPファイルをダウンロードし、任意のフォルダに解凍します。解凍後のフォルダ内にある実行ファイル(.exe)をダブルクリックすると、試験画面が起動します。動作環境はWindows 10またはWindows 11です。macOSの方はBoot CampやParallels Desktopなどの仮想環境を利用するか、Windows PCを持っている知人に借りるといった対応が必要です。

操作画面では、画面上部に残り時間、右側に解答状況の一覧(問番号と解答済みマーク)が表示されます。「見直しフラグ」を問題に付けておくと、解答一覧にピンのアイコンが表示され、後から戻りやすくなります。これは本番でも使える重要な機能なので、模擬練習時に操作に慣れておいてください。


過去問演習の5つの注意点

過去問サイトやアプリを使う際に、効果を下げてしまう5つの落とし穴とその対策を解説します。

注意点1:正解率の数字だけを追いかけない
過去問道場やアプリでは正答率が数値で表示されるため、「正答率80%を超えた=安心」と思いがちです。しかし、同じ問題を繰り返し解いて正答率が上がっている場合、それは「問題を覚えた」だけであり「理解した」ことにはなりません。対策として、「選択肢をランダムに並べ替える」オプションや、解いたことのない年度の問題を混ぜるようにしてください。

注意点2:同じ年度だけを繰り返さない
1つの年度を完璧にするよりも、5年分の問題を広く解くほうが出題パターンの幅に対応できます。過去問道場で「直近5年」を出題範囲に設定するのがおすすめです。

注意点3:解説を読まずに次の問題へ進まない
「時間がもったいない」と感じて解説をスキップする方がいますが、過去問演習の本質は「解説を読んで理解を深めること」にあります。1問1問の解説を丁寧に読む習慣をつけることが、最終的には学習時間の短縮につながります。

注意点4:計算問題を避けない
2進数変換、稼働率の計算、ネットワーク速度の計算など、計算問題を苦手として後回しにする方は多いですが、本番では全100問中約10問程度が計算を含む問題です。配点としても無視できない割合のため、過去問で出題パターンと解法手順を把握し、手を動かして解く練習を重ねてください。計算問題の対策については「ITパスポートの計算問題を攻略する方法」で詳しく解説しています。

注意点5:過去問だけでは新出用語に対応できない
シラバスVer.6.5で追加されたAI関連用語(「生成AI」「プロンプトエンジニアリング」「AI倫理」など)や、シラバス6.4以降で変更された法令関連用語(「中小受託取引適正化法」への変更など)は、過去問ではカバーされていません。最新のシラバスに対応したテキストで必ず補完してください。テキストの選び方は「ITパスポートおすすめテキスト8選」を参照してください。


2027年の試験制度改定が過去問対策に与える影響

2026年3月31日に経済産業省・IPAが正式発表した試験制度改定では、2027年度春からITパスポート試験の出題分野が「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」の3分野から「ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理」に再編されます。

この改定が過去問対策に与える影響は、受験時期によって異なります。

2026年度中(〜2027年3月)に受験する方は、現行シラバスVer.6.5に基づく出題が続くため、本記事で紹介した過去問サイト・アプリはそのまま有効です。むしろ「出題傾向がわかっている最後のチャンス」ともいえるため、過去問を徹底活用して早めに合格を確定させることを強くおすすめします。

2027年度以降に受験する方は、新シラバス(2026年夏頃に公開予定)に対応した問題でなければ十分な対策にならない可能性があります。ただし、テクノロジ系やセキュリティ関連の問題は新制度でも引き続き出題されるため、現行の過去問で基礎力をつけておくことは決して無駄にはなりません。新シラバス公開後、各過去問サイト・アプリがどのタイミングで新制度対応の問題を追加するかは、随時確認が必要です。

2027年改定の詳細については「ITパスポート試験が2027年に変わる!新制度の変更点と今やるべきこと」をご覧ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 過去問だけで合格できますか?
IT業務の経験がある方やPC・ネットワークの基礎知識がある方であれば、過去問サイトと解説だけで合格した事例は多くあります。一方で、IT知識がほぼゼロの方がいきなり過去問から始めると、解説を読んでも前提知識が足りず効率が悪くなります。テキストで全体像を把握してから過去問に取り組むのが最も効率的です。

Q2. 過去問は何年分解けばよいですか?
直近5年分(500問程度)が目安です。5年分を解けば、頻出テーマはほぼ網羅できます。それ以前の過去問はシラバスの変更や法令改正により内容が古くなっている可能性があるため、時間に余裕がある場合に限り取り組むのがよいでしょう。

Q3. 過去問道場は登録しなくても使えますか?
アカウント登録なしでも問題を解くことはできますが、学習履歴の記録や正答率の推移確認にはアカウント登録(無料)が必要です。学習の継続管理が合格の鍵となるため、登録をおすすめします。

Q4. 過去問サイトとアプリ、どちらを使うべきですか?
両方を併用するのが理想的です。PCの前に座れる時間帯は過去問サイトで模擬試験や集中演習、通勤中やスキマ時間はアプリで10〜20問の短時間演習、という使い分けが効率的です。

Q5. 無料のサイト・アプリだけで十分ですか?有料版は必要ですか?
合格に必要な過去問演習は無料のリソースだけで十分にカバーできます。有料版の主な違いは広告非表示や追加のコミュニティ機能であり、学習内容の質に大きな差はありません。ただし、通信講座のような体系的なインプット教材を求める場合は、別途テキストや講座の利用を検討してください。

Q6. 模擬試験で何点取れれば合格の目安ですか?
ITパスポート試験はIRT(項目応答理論)方式で採点されるため、単純な正答率と合否は一致しません。ただし、目安として模擬試験で100問中80問以上(正答率80%以上)かつ各分野で60%以上が安定して取れていれば、本番でも合格圏内です。

Q7. 計算問題は過去問で対策できますか?
過去問で出題されている計算問題のパターンは限られており、解法手順を覚えれば得点源にできます。2進数変換、稼働率、ネットワーク速度、損益分岐点あたりが頻出です。「ITパスポートの計算問題を攻略する方法」で具体的な解法手順を解説しています。

Q8. 2027年の新制度に向けて、今から過去問を解いておく意味はありますか?
新制度でもテクノロジやセキュリティの基礎知識は引き続き出題される見込みです。現行の過去問で培った基礎力は新制度でも活きるため、決して無駄にはなりません。ただし、2026年度中に受験して現行制度で合格してしまうのが最もリスクの少ない選択です。


まとめ

ITパスポートの過去問対策で押さえるべきポイントを整理します。

CBT方式では過去問と同じ問題は出ないが、出題パターン・頻出テーマの把握と理解度の確認に過去問演習は欠かせません。無料で使える過去問サイトの中では、約2,700問を収録し分野別・模擬試験・復習モードを備えた「ITパスポート過去問道場」が総合力で最もおすすめです。本番操作に慣れるにはIPA公式のCBT疑似体験ソフト、本番形式の通し練習にはいぬぼき模擬試験が有効です。

スマホアプリは通勤やスキマ時間の10〜20問演習に活用し、PC前での集中演習・模擬試験と使い分けることで学習効率が最大化します。学習の流れは「テキスト1周 → 分野別演習 → 間違い復習 → 通し練習」の4ステップが基本です。

現行制度での受験は2026年度が最後となるため、過去問の傾向が最も活きる今年中に合格を目指すのが最善の戦略です。

テキスト選びや学習計画の立て方については、以下の記事も参考にしてください。

PR

過去問+通信講座の併用がおすすめ

無料の過去問サイトで演習しつつ、理解が足りない分野は動画講義で補完。月額1,628円〜の投資で合格の確実性が上がります。

▶ オンスク.JP(60講座受け放題) ▶ アガルートの映像講義を見る ▶ 資格スクエア(AI学習で弱点補強)

その他の講座:スタディング(4,950円〜)ユーキャン(35,000円程度)

▶ 通信講座4選を比較するスタディング(4,950円〜)