医療事務テキストおすすめ5選【2026年版・初心者向け】選び方のポイントも解説

医療事務の独学を始めるとき、最初にぶつかるのが「どのテキストを選べばいいか分からない」という壁です。

医療事務の資格は10種類以上あり、資格によって出題範囲もテキストも異なります。さらに、診療報酬は2年に1度改定されるため、古いテキストでは試験に対応できないリスクもあります。

この記事では、Amazonの医療事務書籍売れ筋ランキングと各テキストの特徴をもとに、2026年時点でおすすめのテキスト5冊を厳選して紹介します。「資格がまだ決まっていない方」から「最難関の診療報酬請求事務能力認定試験を目指す方」まで、レベル別に選べる構成にしています。

※重要:次回の診療報酬改定は2026年6月に予定されています。 改定後には各出版社から最新版テキストが発売される可能性があります。2026年6月以降に学習を開始する場合は、改定対応版のテキストが出版されているかを確認してから購入することをおすすめします。本記事に掲載しているテキスト情報は2026年4月時点のものです。

テキスト独学と通信講座を比較検討したい方は「医療事務おすすめ通信講座7選」も参考にしてください


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まず確認|医療事務の主な資格と難易度

テキストを選ぶ前に、自分がどの資格を目指すかを決める必要があります。医療事務の資格は複数ありますが、独学で取得を目指す場合に候補となる主な資格は以下の3つです。

医療事務認定実務者試験

全日本医療事務員協会が実施する試験で、医療事務資格のなかでは最も取り組みやすい入門資格です。合格率は60〜80%で、マークシート形式のため独学でも合格しやすいのが特徴です。在宅受験が可能で、毎月実施されています。

「まず1つ資格を取りたい」「医療事務の基礎を固めたい」という方に向いています。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

一般財団法人 日本医療教育財団が実施する試験です。合格率は70〜80%で、合格すると「メディカルクラーク」の称号が得られます。学科試験に加えてレセプト点検の実技試験があり、医療事務認定実務者よりやや実務的な内容が問われます。

求人票で「メディカルクラーク保有者歓迎」と記載されるケースもあり、就職活動での認知度が高い資格です。

メディカルクラーク試験の出題形式やIBT受験の注意点は「メディカルクラークとは?試験内容・合格率・難易度をわかりやすく解説」で詳しくまとめています。

診療報酬請求事務能力認定試験

厚生労働省が認定した公益財団法人 日本医療保険事務協会が実施する試験です。医療事務資格のなかでは最難関とされ、合格率は30〜40%です。学科試験と実技試験(レセプト作成)があり、試験時間は3時間と長時間にわたります。

合格すると医療機関での評価が高く、資格手当が支給される職場もあります。ある程度の基礎知識を身につけてからの受験が推奨されます。

資格名合格率の目安難易度受験形式実施頻度
医療事務認定実務者60〜80% 在宅受験可毎月
メディカルクラーク70〜80% 在宅受験可毎月
診療報酬請求事務能力認定試験30〜40% 会場受験年2回(7月・12月)

初心者の場合、まず医療事務認定実務者またはメディカルクラークで基礎を固め、その後に診療報酬請求事務能力認定試験にステップアップするルートが一般的です。

医療事務の仕事内容や資格の全体像を先に確認したい方は「医療事務とは?仕事内容・給料・向いている人をわかりやすく解説」をご覧ください。


テキストを選ぶ前に確認すべき3つのポイント

ポイント1:最新の診療報酬改定に対応しているか

診療報酬の点数は原則2年に1度(偶数年の4月)に改定されます。直近では2024年6月に改定が行われました。改定前のテキストを使用すると、試験問題に対応できない箇所が出てくるリスクがあります。

テキストの表紙や奥付に「2024年6月改定対応」「令和6年度改定対応」などの表記があるかを必ず確認してください。2024年以前に発行されたテキストは、現行の点数表に対応していない可能性が高いです。

ポイント2:受験する資格に対応しているか

医療事務のテキストは大きく「入門書・概論書」と「特定の試験対策書」の2種類に分かれます。入門書は医療保険制度の全体像を学ぶのに適していますが、特定の試験の出題形式に沿った対策はできません。

目指す資格が決まっている場合は、その試験に対応した専用テキストを選ぶ方が効率的です。資格がまだ決まっていない場合は、まず入門書で全体像を把握してから資格を選ぶ方法もあります。

ポイント3:学科とレセプト(実技)の両方がカバーされているか

医療事務の試験は学科試験と実技試験(レセプト作成・点検)の両方が出題されるものが多いです。テキストが学科のみに対応している場合、別途レセプトの練習ができる教材を用意する必要があります。

1冊で学科・実技の両方をカバーしているテキストを選ぶと、教材費を抑えつつ効率的に学習できます。


医療事務テキストおすすめ5選【2026年・Amazon売れ筋順】

1. 『’24-’25年版 これならわかる 医療事務』(ナツメ社)

Amazon医療事務書籍 売れ筋ランキング1位

項目詳細
著者青山美智子
出版社ナツメ社
価格1,870円(税込)
発売日2024年9月18日
ページ数約400ページ
改定対応2024年6月診療報酬改定対応

こんな人におすすめ: 医療事務を初めて学ぶ方、まだどの資格を受けるか決まっていない方

各章の冒頭にマンガで概要を紹介し、本文はオールカラーのイラスト・図解で解説する構成のため、医療保険の仕組みやレセプトの流れを視覚的に理解できます。窓口業務・レセプト業務・サポート管理業務など、医療事務の仕事全体を1冊でカバーしています。

特定の資格試験に特化したテキストではありませんが、医療事務認定実務者試験やメディカルクラークの学科試験に必要な基礎知識を身につける入門書として最適です。

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2. 『改訂版 初めて学ぶ医療事務 基本からわかり試験合格を目指す』(日本能率協会マネジメントセンター)

Amazon医療事務書籍 売れ筋ランキング2位

項目詳細
著者森岡浩美
出版社日本能率協会マネジメントセンター
価格1,980円(税込)
発売日2025年1月7日
ページ数約350ページ
改定対応令和6年度診療報酬改定対応

こんな人におすすめ: 試験合格を目指して体系的に学びたい方

タイトルの通り「試験合格を目指す」構成で、医療保険制度の基礎から診療報酬の計算方法、レセプト作成の手順まで段階的に学べます。各章末に確認問題がついており、理解度をチェックしながら進められるのが特徴です。

医療事務認定実務者試験・メディカルクラーク・医療事務管理士など、複数の資格試験に対応した内容になっています。「1冊目のテキストはこれにして、そのあと問題集に進む」という使い方が効率的です。

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3. 『最新・医療事務入門 2026年版』(医学通信社)

毎年改定版が発行される定番の実務書

項目詳細
著者木津正昭
出版社医学通信社
価格2,750円(税込)
発売日2026年版あり
改定対応2026年版は最新制度に対応

こんな人におすすめ: 実務で使える知識を重視する方、就職後も手元に置きたい方

窓口業務・保険請求・統計業務まで、医療事務の実務知識を網羅した入門書です。図表・イラスト・写真を使った解説で、業務の流れをイメージしながら学べます。

毎年最新版が発行されるため、制度変更に対応した情報が得られる安心感があります。試験対策よりも「医療事務の仕事そのもの」を理解したい方や、就職後の実務リファレンスとしても活用したい方に向いています。

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4. 『医療事務【診療報酬請求事務能力認定試験(医科)】合格テキスト&問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)

最難関試験の対策に特化したテキスト

項目詳細
著者森岡浩美
出版社日本能率協会マネジメントセンター
価格1,980円前後(税込)
改定対応2024年後期試験・2025年前期試験対応版あり

こんな人におすすめ: 診療報酬請求事務能力認定試験(合格率30〜40%)を目指す方

医療事務の最難関資格に特化した合格テキストです。テキスト部分と問題集が1冊にまとまっており、出題傾向に沿った構成で効率的に試験対策ができます。

この資格は初心者がいきなり目指すには難易度が高いため、上記1〜2の入門テキストで基礎を身につけてからのステップアップ教材として使うことが推奨されます。

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5. 『診療報酬請求事務能力認定試験 受験対策と予想問題集 2025年版』(医学通信社)

演習量を確保するための定番問題集

項目詳細
出版社医学通信社
価格2,530円(税込)
発売日2025年4月
改定対応2024年改定対応

こんな人におすすめ: 診療報酬請求事務能力認定試験の過去問・予想問題で演習したい方

予想問題と詳しい解説がセットになった問題集です。テキストで基礎を学んだ後の演習用として使うことで、実際の試験形式に慣れることができます。各種医療事務試験にも対応した内容になっているため、メディカルクラークや医療事務管理士の対策にも活用できます。

4の合格テキストとセットで使うと、テキスト+問題演習の両方をカバーできます。

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テキスト比較表|レベル・目的別の選び方

テキスト価格レベル対応資格特徴
これならわかる 医療事務1,870円入門全般マンガ・図解で全体像を把握
初めて学ぶ医療事務1,980円初級〜中級認定実務者・メディカルクラーク等試験合格を目指す体系的構成
最新・医療事務入門2,750円初級〜中級全般実務知識を網羅・毎年改定
合格テキスト&問題集1,980円上級診療報酬請求事務能力認定試験最難関試験の専用対策
受験対策と予想問題集2,530円上級診療報酬請求事務能力認定試験等演習量を確保する問題集

初心者がまず1冊選ぶなら:これならわかる 医療事務』(1,870円)

試験合格を最短で目指すなら:初めて学ぶ医療事務』(1,980円)

最難関資格を目指すなら:初めて学ぶ医療事務』+『合格テキスト&問題集』+『受験対策と予想問題集』の3冊セット(合計6,490円)


「診療点数早見表」は必要か

診療報酬請求事務能力認定試験は、試験中にテキスト・資料の持ち込みが可能です。この試験を受験する場合、「診療点数早見表」(医学通信社)を準備することが推奨されています。

診療点数早見表は、診療行為ごとの点数が一覧になった参考書で、レセプト作成の際に点数を参照するために使います。試験本番では制限時間内に素早く点数を引く必要があるため、事前に付箋やインデックスで整理しておくことが重要です。

価格は4,000〜5,000円程度で、テキスト代とは別に必要になります。医療事務認定実務者試験やメディカルクラーク試験では不要です。


スキマ時間の学習に|補助教材

メインのテキストに加えて、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間に使える補助教材を紹介します。

『クイズ式QAハンドブック 医療事務100問100答 2026年版』(医学通信社)

1,430円(税込)。Q&A形式で医療事務の基礎知識を確認できるハンドブックです。コンパクトなサイズで持ち運びやすく、テキストで学んだ知識の復習に適しています。2026年版が最新です。

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テキスト学習の進め方|4ステップ

ステップ1:テキストを通読して全体像を把握する(1〜2週間)

まずテキストを最初から最後まで通して読みます。この段階では細かい暗記は不要で、「医療事務の仕事にはどんな業務があるか」「医療保険制度の仕組みはどうなっているか」の全体像を掴むことが目的です。

ステップ2:テキスト+問題集を並行して使う(2〜4週間)

テキストの各章を読んだ後に、対応する問題を解きます。「読む→解く→間違えた箇所をテキストで確認する」のサイクルを繰り返すことで、知識の定着率が大きく向上します。テキストを何度も通読するよりも、この「読む→解く」サイクルの方が効率的です。

ステップ3:過去問・模擬問題を集中的に解く(2〜3週間)

試験の出題形式に慣れるために、過去問や予想問題を繰り返し解きます。診療報酬請求事務能力認定試験を受験する場合は、本番と同じ3時間の時間配分で通し練習をすることが重要です。

ステップ4:弱点を集中的に補強する(試験直前1〜2週間)

間違えた問題を中心に復習し、苦手分野を潰していきます。特にレセプト作成の計算ミスが起きやすい箇所は、繰り返し手を動かして練習します。


テキスト選びでよくある失敗

失敗1:資格を決めずにテキストを買う

「とりあえず医療事務の本を買おう」と入門書だけを購入した場合、試験対策に必要な演習が不足します。テキストを買う前に、どの資格を目指すかを決めてから、その資格に対応したテキストを選ぶ方が無駄がありません。

ただし、まだ資格が決まっていない場合は入門書(『これならわかる 医療事務』)で全体像を掴んでから資格を決める方法も有効です。

失敗2:古いテキストをそのまま使う

診療報酬は2年に1度改定されます。知人から譲り受けたテキストや古本で購入したテキストが改定前のものである場合、現行の点数表に対応していないため試験で失点する原因になります。特に偶数年(2024年、2026年など)は改定が行われるタイミングなので、必ず最新版を確認してください。

失敗3:テキストを何冊も買う

「いろいろなテキストを見比べたい」と複数冊を同時に使うと、どれも中途半端になりやすいです。まず1冊を徹底的に使い込み、足りない部分を補う形で2冊目を追加する方が知識の定着につながります。

初心者の場合の推奨セットは「テキスト1冊+問題集1冊」の計2冊です。


テキスト独学と通信講座の比較

項目テキスト独学通信講座
費用2,000〜6,000円(テキスト+問題集)30,000〜60,000円
カリキュラム自分で学習計画を立てるカリキュラムが用意されている
レセプト指導テキストの解説で独学添削・フィードバックあり
質問対応なし質問サポートあり
向いている人自己管理が得意な人・費用を抑えたい人サポートが欲しい人・レセプトに不安がある人

独学の場合、テキスト+問題集の費用は2,000〜6,000円程度に抑えられるのが最大のメリットです。一方、レセプト作成の実技は独学では「自分の回答が正しいかどうか」を確認しにくい面があります。

レセプト作成に不安がある場合や、独学での学習計画に自信がない場合は、通信講座の活用も選択肢に入ります。

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テキスト+通信講座の併用で、レセプト実技の不安を解消

テキストで学科の基礎を固め、レセプト実技は通信講座の添削で仕上げる方法もあります。キャリカレは36,800円で添削+質問サポート付き。テキスト代と合わせても約39,000円で万全の対策が可能です。

▶ キャリカレ 医療事務講座(36,800円・返金保証付き) ▶ ヒューマンアカデミー 医療事務講座(43,780円・就職支援付き)

その他:ニチイ学館ユーキャン通信講座7社の比較記事医療事務の独学は難しい?挫折しやすい理由と通信講座を選ぶべきケース


よくある質問(FAQ)

医療事務の資格は独学でも取れますか?

取れます。特に医療事務認定実務者試験(合格率60〜80%)やメディカルクラーク(合格率70〜80%)は独学で合格している方が多い資格です。ただし、最難関の診療報酬請求事務能力認定試験(合格率30〜40%)は出題範囲が広く、独学での合格にはしっかりとした学習計画が必要です。

テキストは何冊必要ですか?
基本的には「テキスト1冊+問題集1冊」の計2冊で十分です。入門書を1冊読み終えてから試験対策の問題集に進む流れが効率的です。診療報酬請求事務能力認定試験を目指す場合は、加えて専用の対策テキストと診療点数早見表が必要になります。
中古のテキストを使っても問題ないですか?
2024年6月に診療報酬改定が行われているため、2024年5月以前に発行されたテキストは最新の点数表に対応していない可能性があります。中古テキストを使う場合は発行年を確認し、改定後の内容で学習できるかを確認してください。
医療事務の資格でどれを選べばいいか迷っています
初心者の場合は、まず医療事務認定実務者試験(合格率60〜80%、在宅受験可、毎月実施)から始めるのがおすすめです。基礎を固めた後に、メディカルクラークや診療報酬請求事務能力認定試験にステップアップするルートが一般的です。
主婦の方がどの資格を選ぶべきかは「医療事務は主婦に人気の5つの理由|子育て中でも取れる資格と働き方」でも解説しています。
テキストだけでレセプト作成は学べますか?
テキストと問題集で基本的な手順は学べますが、「自分が作成したレセプトが正しいか」を確認するのは独学では難しい面があります。不安がある場合は、添削指導のある通信講座の活用も検討してみてください。
テキスト+通信講座の併用で効率UPも可能です。「医療事務おすすめ通信講座5選

まとめ

医療事務テキストを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

まず受験する資格を決め、その試験に対応したテキストを選ぶこと。最新の診療報酬改定(2024年6月改定)に対応した版を選ぶこと。初心者は「テキスト1冊+問題集1冊」の計2冊からスタートすること。診療報酬請求事務能力認定試験を受験する場合は、専用テキストと診療点数早見表も必要になること。

初心者がまず1冊選ぶなら、Amazon売れ筋1位の『これならわかる 医療事務』(1,870円)が、マンガと図解で全体像を掴むのに最適です。

勉強法やスケジュールの立て方については以下の記事も参考にしてください。

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その他:ニチイ学館ユーキャン通信講座5社の比較記事