「登録販売者試験の合格率はどのくらいか」「難しい試験なのか」は受験前に必ず確認しておきたい情報です。
合格率のデータを正確に把握することで、自分がどの程度の学習量を確保すればよいかの見通しが立てやすくなります。
全国合格率の推移
厚生労働省が公表しているデータをもとにした近年の全国合格率の推移です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 65,288人 | 28,328人 | 43.4% |
| 2020年 | 52,529人 | 21,734人 | 41.4% |
| 2021年 | 61,070人 | 30,285人 | 49.6% |
| 2022年 | 67,000人前後 | 31,000人前後 | 46%前後 |
| 2023年 | 70,000人前後 | 32,000人前後 | 45%前後 |
全国平均合格率は40〜50%前後で推移しており、受験者の約2人に1人が合格しています。他の国家資格(宅建:15〜17%、社会保険労務士:6〜7%)と比較すると取り組みやすい水準です。
都道府県別の合格率の差
登録販売者試験は都道府県ごとに問題が作成されるため、合格率に地域差があります。
傾向として合格率が高い地域
北海道・東北ブロック、中国・四国ブロックは比較的合格率が高い年が多い傾向があります。
傾向として合格率が低い地域
関東・甲信越ブロックや近畿ブロックは問題の難易度が高めになる年があり、合格率が低くなることがあります。
重要な注意点
都道府県別の合格率の差は問題の難易度だけでなく、受験者の層にも影響されます。医療・薬局関係者が多い地域は受験者全体のレベルが高くなる傾向があるため、一概に「この都道府県が簡単」とは判断できません。
他の資格との難易度比較
| 資格 | 合格率の目安 | 勉強時間の目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 登録販売者 | 40〜50% | 300〜400時間 | ★★★☆☆ |
| ITパスポート | 50〜55% | 100〜200時間 | ★★☆☆☆ |
| 日商簿記2級 | 20〜30% | 250〜350時間 | ★★★☆☆ |
| 宅地建物取引士 | 15〜17% | 300〜400時間 | ★★★★☆ |
| FP2級 | 30〜40% | 150〜300時間 | ★★★☆☆ |
合格率だけ見ると取り組みやすく見えますが、勉強時間は宅建と同等の300〜400時間が必要です。暗記量の多さが難易度の特徴です。
落ちる原因TOP5
合格率40〜50%は約半数が不合格になるということです。不合格になりやすい原因を整理します。
原因1:第3章の対策が不十分(最多)
第3章「主な医薬品とその作用」は40問と最多出題科目です。医薬品成分の暗記が膨大で、直前に詰め込もうとしても時間が足りなくなります。不合格者の多くが「第3章の対策が足りなかった」と回答しています。
原因2:科目別の足切りに引っかかる
各科目で3割5分以上の正答率が必要です。総得点が7割を超えていても1科目でも35%を下回ると不合格です。「得意科目だけ勉強して苦手科目を放置する」学習パターンが危険です。
原因3:テキストの読み込みに時間をかけすぎる
テキスト精読に時間を費やしすぎて過去問演習の時間が不足するケースです。試験は過去問の類似問題が多く出題されるため、過去問演習量が合否を左右します。
原因4:直前期の詰め込みに頼る
第3章の成分暗記は繰り返しの積み重ねが必要です。直前の詰め込みでは定着しないため、学習開始直後から少しずつ第3章に触れることが重要です。
原因5:法改正への対応が遅れる
第4章「薬事関係法規・制度」は法改正が反映された最新テキストが必要です。古いテキストを使い続けると改正後の内容に対応できなくなります。
確実に合格するための3つのポイント
ポイント1:全科目で3割5分以上を確保する
苦手科目を作らないことが最重要です。特に出題数が少ない科目(第1・2・5章:各20問)を軽視すると足切りリスクが高まります。
ポイント2:第3章を早期から着手する
学習開始日から第3章に触れることが合格への近道です。毎日15〜30分でも第3章の成分名を確認する習慣が、直前期の焦りを防ぎます。
ポイント3:複数都道府県の過去問を解く
自分の受験都道府県以外の過去問を3〜5都道府県分解くことで、問題のバリエーションに対応できます。厚生労働省のウェブサイトで無料ダウンロードできます。
再受験の場合の学習方針
一度不合格になった場合の再チャレンジに向けた学習方針です。
不合格の原因を特定する 試験結果から「総得点が足りなかったのか」「特定科目で足切りになったのか」を確認します。科目足切りの場合はその科目を重点的に補強します。
新しい過去問を追加する 直近年度の過去問を追加して演習量を増やします。前回不合格になった年の問題パターンに固執せず、新しい問題に触れることが重要です。
法改正を確認する 翌年受験する場合は最新の手引き改定を確認し、必要に応じてテキストを更新します。
よくある質問(FAQ)
Q:合格率40〜50%は難しいですか? 受験者の約2人に1人が合格する水準で、国家資格の中では取り組みやすい難易度です。ただし第3章の暗記量が多く、学習計画を立てて継続することが重要です。
Q:都道府県によって難易度は違いますか? 問題は都道府県ごとに作成されるため、難易度に若干の差があります。ただし一般に公表されているデータでは地域差は5〜10%程度で、受験する都道府県だけを狙い撃ちする方法は現実的ではありません。
Q:一度落ちた人の合格率はどのくらいですか? 公式データはありませんが、一度不合格になった方が弱点を分析して再受験した場合、合格率は高くなる傾向があります。不合格の原因(科目足切りか総得点不足か)を特定して対策することが重要です。
Q:独学と通信講座で合格率は違いますか? キャリカレなど合格率を公表している講座では、通信講座受講者の合格率が全国平均を大きく上回るケースがあります(キャリカレ:70.7% vs 全国平均約45%)。ただし受験者の属性(学習意欲の高い層)が影響している可能性もあります。
Q:試験に落ちた原因で最も多いのは何ですか? 第3章の得点不足か、特定科目での足切り(各科目35%未満)が主な原因です。全体で70%取れていても1科目でも35%を下回ると不合格になるため、苦手科目を作らないことが重要です。
まとめ
登録販売者試験の合格率についてまとめます。
- 全国平均合格率は40〜50%前後(受験者の約2人に1人が合格)
- 都道府県によって合格率に差はあるが、地域を狙い撃ちする方法は現実的ではない
- 他の国家資格と比較すると取り組みやすいが、暗記量の多さが特徴
- 不合格の主な原因は「第3章の対策不足」「科目足切り」
- 全科目バランスよく・第3章を早期から対策することが合格への近道
試験の勉強法や通信講座については以下の記事も参考にしてください。
