ITパスポートの履歴書への書き方|正式名称・記入例・取得日の注意点・就活でのアピール法まで完全解説【2026年版】

📋 この記事について
シカクサイド編集部が、試験実施団体・官公庁などの公式情報(一次ソース)を確認して作成しています。受験料・日程・合格率などの変動情報には出典と確認時点を明記しています。編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。
最終確認:2026年7月

ITパスポートに合格したものの、「履歴書にどう書けばいいの?」「正式名称は?」「取得日は受験日?合格発表日?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ITパスポートは履歴書に書ける国家資格です。IT業界未経験者はもちろん、営業職・事務職・公務員志望の方でも、ITリテラシーがあることを証明できるため、書かないのは単純にもったいないといえます。

ただし、履歴書に書くにはいくつかルールがあります。正式名称で書くこと、取得年月は合格証書の日付にすること、他の資格との記載順など、知らずに間違えると「細かいことに気を配れない人」というマイナス印象を与えかねません。

本記事では、ITパスポートの履歴書への正しい書き方を記入例付きで解説し、就活・転職でのアピール方法、合格証明書の発行手順まで、この1記事で完全にカバーします。

〔2027年度試験改定に関する注意〕
2026年3月31日、IPA・経済産業省は2027年度春からITパスポート試験の出題分野を「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再編すると正式発表しました。現行制度で受験できるのは2026年度中が最後で、さらに試験自体が2026年12月28日以降は一時休止となる予定です(休止前の最終開催日は2026年12月27日・予定。会場によってはこれより前に休止)。2027年1月以降の実施は2026年秋頃にIPAが公表予定のため、取得を検討中の方は早めの受験をおすすめします。(出典:IPA「試験の一時休止について」2026年8月18日確認)新制度の詳細は「ITパスポート試験が2027年に変わる!新制度の変更点と今やるべきこと」をご参照ください。


この記事でわかること

  • ITパスポートの正式名称と履歴書への正しい記載方法
  • 実際の記入例(新卒・転職の2パターン)
  • 取得年月日を「合格証書の日付」にする理由
  • ITパスポートを履歴書に書くメリット・デメリット
  • 就活・転職で効果的にアピールする方法(職種別3パターン)
  • 合格証書と合格証明書の違い、証明書の発行手順と費用
  • ITパスポートの次に取るべきステップアップ資格

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ITパスポートは履歴書に書ける国家資格

「ITパスポートは簡単な資格だから履歴書に書くと逆効果では?」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、ITパスポートは経済産業大臣が認定する国家試験であり、合格率は約48.6%(令和6年度実績)と約半数が不合格になる試験です。

ITパスポートを履歴書に書くか書かないかは、あなたの職種や応募先の業種によって判断が変わります。ここでは、書くべきケースと慎重に検討すべきケースを整理します。

書くべきケース(積極的に記載推奨):

IT業界未経験から転職を目指す場合は、ITに対する関心と基礎知識があることをストレートに伝えられます。事務職・営業職・管理部門への応募では、DX推進やIT活用が求められる現代の業務において、ITリテラシーの証明として評価されます。大学生の新卒就活では、文系・理系を問わず「ITの基礎を自主的に学んだ」という行動力と学習意欲のアピールになります。公務員試験の併願時には、行政のデジタル化が進む中でITリテラシーの裏付けとなります。

慎重に検討すべきケース:

ITエンジニア・プログラマーなどの技術職への応募では、ITパスポートは入門レベルの位置づけのため、単独では技術力のアピールにはなりません。ただし、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験と並べて記載すれば「段階的にスキルアップしてきた証拠」として好印象を与えられます。すでに上位のIT資格を複数保有している場合は、免許・資格欄のスペースが限られているため、優先度の高い資格を先に記載し、スペースがあれば記載するという判断でよいでしょう。


ITパスポートの正式名称

履歴書には資格の正式名称で記載するのが鉄則です。ITパスポートの正式名称は以下のとおりです。

ITパスポート試験

「ITパスポート」「iパス」「アイパス」などの略称は使わないようにしてください。また、よくある間違いとして「ITパスポート検定」「ITパスポート資格」「情報処理技術者試験ITパスポート」といった書き方がありますが、いずれも正式名称ではありません。

履歴書の免許・資格欄には、以下の形式で記載します。

ITパスポート試験 合格

「取得」ではなく**「合格」**と書くのがポイントです。運転免許証のように物理的なライセンスを「取得」する資格とは異なり、ITパスポートは試験に「合格」するものです。厳密にはどちらでも通じますが、「合格」と書くのが一般的であり、より正確な表現です。


履歴書の具体的な記入例

実際の履歴書にどう書くのか、2つのパターンで記入例を示します。

【記入例1:新卒の大学生の場合】

免許・資格
20243普通自動車第一種運転免許 取得
20256ITパスポート試験 合格
20262日商簿記検定2級 合格

【記入例2:転職の社会人の場合】

免許・資格
令和24普通自動車第一種運転免許 取得
令和58ITパスポート試験 合格
令和612基本情報技術者試験 合格

記載時の注意点:

第一に、資格は取得順に記載するのが原則です。ただし運転免許証は一番上に書くのが一般的なマナーです。運転免許の後に、取得年月の古い順から並べてください。

第二に、年の表記は履歴書全体で統一してください。学歴・職歴を西暦で書くなら資格欄も西暦、和暦なら和暦で統一します。

第三に、応募先と関連性の高い資格を優先します。免許・資格欄のスペースが限られている場合は、応募先の業務に関連する資格を優先的に記載しましょう。ITパスポートとあわせて簿記やFP、TOEICなどを保有している場合は、応募先の業種に合わせて記載順を調整するのも有効です。


取得年月は「合格証書の日付」を記載する

ITパスポートの取得年月は、合格証書に記載されている日付を書きます。これはよく間違えるポイントなので詳しく説明します。

ITパスポートの試験結果に関連する日付は3つあります。

① 受験日: CBTを受けた日。試験終了直後に画面上で「総合評価点」と「分野別評価点」が表示されますが、これはあくまで速報であり、公式な合格認定日ではありません。

② 合格発表日: 試験翌月の中旬頃に、IPAの公式サイトで合格者の受験番号が公表される日。経済産業大臣が合格者を官報に公示する日でもあります。

③ 合格証書の日付: 合格発表後、約1〜2ヶ月で届く合格証書(「情報処理技術者試験合格証書」)に印字されている日付。

履歴書に記載すべきは、③の合格証書に印字されている日付です。受験日や合格発表日ではないので注意してください。合格証書は簡易書留で届き、証書の下部に日付が記載されています。

💡 合格証書がまだ届いていない場合
合格証書が届く前に履歴書を提出する必要がある場合は、合格発表日の月を記載し、備考欄に「合格証書は発行手続き中」と補記しておくとよいでしょう。合格していること自体は、IPAの合格者番号公表によって確認できるため、問題になることはほとんどありません。


【一覧表】情報処理技術者試験13区分の履歴書での正式名称

ITパスポート以外の情報処理技術者試験に合格している場合も、書き方の原則は同じです。IPA(情報処理推進機構)が公表している試験区分名を、略さずそのまま書くのが基本になります。「基本情報」「応用情報」のように略した書き方や、「ITパスポート検定」のような存在しない名称にしないよう注意してください。

現行制度(平成29年度春期から)の13区分について、履歴書の「免許・資格」欄にそのまま書ける形で一覧にしました。英語名称は英文履歴書やレジュメを作る場合に使います。

試験区分(正式名称)略号履歴書への記入例英語名称(英文レジュメ用)
ITパスポート試験IPITパスポート試験 合格Information Technology Passport Examination
情報セキュリティマネジメント試験SG情報セキュリティマネジメント試験 合格Information Security Management Examination
基本情報技術者試験FE基本情報技術者試験 合格Fundamental Information Technology Engineer Examination
応用情報技術者試験AP応用情報技術者試験 合格Applied Information Technology Engineer Examination
ITストラテジスト試験STITストラテジスト試験 合格Information Technology Strategist Examination
システムアーキテクト試験SAシステムアーキテクト試験 合格Systems Architect Examination
プロジェクトマネージャ試験PMプロジェクトマネージャ試験 合格Project Manager Examination
ネットワークスペシャリスト試験NWネットワークスペシャリスト試験 合格Network Specialist Examination
データベーススペシャリスト試験DBデータベーススペシャリスト試験 合格Database Specialist Examination
エンベデッドシステムスペシャリスト試験ESエンベデッドシステムスペシャリスト試験 合格Embedded Systems Specialist Examination
ITサービスマネージャ試験SMITサービスマネージャ試験 合格Information Technology Service Manager Examination
システム監査技術者試験AUシステム監査技術者試験 合格Systems Auditor Examination
情報処理安全確保支援士試験SC情報処理安全確保支援士試験 合格Registered Information Security Specialist Examination

出典:IPA「試験区分一覧」(最終更新 2026年7月8日/2026年8月16日確認)。https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html

「試験」まで書くのか、略号(IP・FE など)を書いてよいのか

区分名は「ITパスポート試験」のように末尾の「試験」までが正式名称です。履歴書では「ITパスポート試験 合格」と書くのが最も無難です。IPやFEといった略号は、IPAが定めた正式な略号ではありますが、採用担当者が必ずしもIT専門職とは限らないため、履歴書の資格欄では略号だけを書かないことを編集部では推奨しています。職務経歴書のスキル一覧など、読み手がエンジニアだと分かっている書類であれば「基本情報技術者試験(FE)」のように併記する形が読みやすくなります。

「合格」と書くか「取得」と書くか

情報処理技術者試験は合格すると合格証書が交付される「試験」であり、免許のように交付・更新されるものではありません。そのため資格欄では「取得」ではなく「合格」と書くのが実態に合います。運転免許のように免許が交付されるものは「取得」、検定・試験は「合格」と書き分けると、同じ欄に並んだときも表記が整います。

旧制度の試験に合格した場合の書き方(第二種情報処理技術者試験など)

情報処理技術者試験は昭和44年の開始以降、複数回にわたって試験区分が再編されています。「第二種情報処理技術者試験」「初級システムアドミニストレータ試験」のように、現在は実施されていない区分に合格している人も少なくありません。

この場合、合格証書に記載された当時の試験区分名を、そのまま書くのが原則です。廃止された区分であっても、IPAは旧制度の試験区分名を公式に公開しており、当時の正式名称は現在も正式名称として通用します。一方で、現行区分の名称に「読み替えて」書いてしまうと、実際に合格した試験と履歴書の記載が食い違うことになります。

旧制度の試験区分(正式名称)実施されていた時期履歴書への記入例補足
第二種情報処理技術者試験昭和45年度〜平成12年度第二種情報処理技術者試験 合格現行の基本情報技術者試験(FE)に相当する位置づけの区分
第一種情報処理技術者試験昭和45年度〜平成12年度第一種情報処理技術者試験 合格現行の応用情報技術者試験(AP)に相当する位置づけの区分
初級システムアドミニストレータ試験平成6年度秋期〜平成20年度秋期初級システムアドミニストレータ試験 合格略称は「初級シスアド」。ITパスポート試験の前身にあたる位置づけ
上級システムアドミニストレータ試験平成6年度秋期〜平成20年度秋期上級システムアドミニストレータ試験 合格略称は「上級シスアド」
ソフトウェア開発技術者試験平成13年度春期〜平成20年度秋期ソフトウェア開発技術者試験 合格略号SW。応用情報技術者試験の前身にあたる位置づけ
テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験平成13年度春期〜平成20年度秋期テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験 合格かっこ書きまで含めて1つの試験区分名
情報セキュリティスペシャリスト試験平成21年度春期〜平成28年度秋期情報セキュリティスペシャリスト試験 合格略号SC。情報処理安全確保支援士試験の前身にあたる位置づけ
情報セキュリティアドミニストレータ試験平成13年度秋期〜平成20年度秋期情報セキュリティアドミニストレータ試験 合格略称は「情報セキュアド」
システムアナリスト試験平成6年度秋期〜平成20年度秋期システムアナリスト試験 合格略号AN。ITストラテジスト試験の前身にあたる位置づけ
アプリケーションエンジニア試験平成6年度秋期〜平成20年度秋期アプリケーションエンジニア試験 合格略号AE。システムアーキテクト試験の前身にあたる位置づけ

出典:IPA「旧制度の試験区分一覧」(2026年8月16日確認)。https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/old.html ※「相当する位置づけ」は制度の変遷をたどった編集部の整理であり、IPAが試験区分間の同等性を認定しているものではありません。

現行区分を補足したい場合の書き方

採用担当者が旧区分名を知らない可能性が気になる場合は、「第二種情報処理技術者試験 合格(現・基本情報技術者試験)」のようにかっこ書きで補足する方法があります。ただし前述のとおり制度上の同等認定ではないため、「現・」ではなく「現在の基本情報技術者試験に相当」と表現を弱めるか、職務経歴書の側で補足するほうが正確です。編集部としては、履歴書の資格欄は当時の名称のみ、補足は職務経歴書という書き分けを推奨します。

なお、IPAは履歴書の書き方そのものを定めているわけではありません。ここで示した書き方は、IPAが公開している正式な試験区分名という一次情報をもとにした、編集部の判断です。

ITパスポートを履歴書に書くメリット

ITパスポートを履歴書に記載するメリットは、単に「IT知識がある」というアピール以上のものがあります。

メリット1:国家資格であるという信頼性

ITパスポートは民間資格ではなく、経済産業大臣が認定する国家試験です。「情報処理の促進に関する法律」に基づいて実施されており、合格証書も経済産業大臣名で交付されます。履歴書の免許・資格欄に国家資格が記載されていることは、それだけで一定の信頼感があります。

メリット2:IT基礎リテラシーの客観的な証明

「パソコンが使えます」「ITに興味があります」という自己申告では客観性がありません。ITパスポートは、ストラテジ系(経営戦略・法律)、マネジメント系(プロジェクト管理・サービスマネジメント)、テクノロジ系(ネットワーク・セキュリティ・データベース)の3分野で600点以上を取る必要があり、合格者はIT知識を体系的に習得していることが客観的に証明されます。

メリット3:学習意欲と自己投資の姿勢を示せる

採用担当者は、資格そのものだけでなく「なぜその資格を取ろうと思ったか」「どのように学習したか」というプロセスも評価します。特に未経験者の場合、ITパスポートの取得は「自主的にITを学ぶ意欲がある」「業務に必要なスキルを自発的に身につけられる」という行動特性の証明になります。

メリット4:DX時代に必須のビジネス教養としての評価

近年、IT企業だけでなく、製造業・金融・小売・自治体など、あらゆる組織でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されています。ITパスポートの出題範囲にはAI・ビッグデータ・IoT・クラウドなどのDX関連テーマが含まれており、「DX時代のビジネスパーソンとしての基礎教養がある」ことの証明になります。


ITパスポートを履歴書に書くデメリット(と対処法)

正直に言えば、デメリットと呼べるほどの大きなマイナス要素はありません。ただし、以下の点は認識しておくとよいでしょう。

IT技術職への応募では「入門レベル」と見なされる

ITエンジニアやプログラマーの採用においては、ITパスポートは入門レベルの位置づけです。「ITパスポートしか持っていない」ことが直接マイナスになるわけではありませんが、技術力のアピールには不十分です。IT技術職への転職を目指す場合は、基本情報技術者試験(FE)や情報セキュリティマネジメント試験(SG)などの上位資格とセットで記載するのが効果的です。詳しくは「基本情報技術者試験との違い|難易度・合格率・取得順を徹底比較」をご覧ください。

対処法: 面接では「ITパスポートを土台にして、現在は○○の学習を進めています」と伝えることで、継続的な学習姿勢をアピールできます。


ITパスポートを履歴書に「書かない」方がよいケースはあるか

結論から書くと、基本的には書いて問題ありません。ITパスポート試験は国家試験であり、国家試験の合格歴を資格欄に書くこと自体がマイナス評価につながる、という一般的な根拠はありません。「書かない方がいい」という言説の多くは、書くこと自体の問題ではなく、書き方と見せ方の問題です。ここでは、書くかどうか迷いやすい3つの状況を、編集部の判断軸として整理します。

ケース1:資格欄の行数が足りないとき

履歴書の資格欄は3〜5行程度しかない様式が一般的です。書ける数に限りがある場合は、応募職種との関連が強い順、次に難易度が高い順に選ぶのが基本です。例えばIT職への応募で基本情報技術者試験にも合格しているなら、上位区分である基本情報を優先し、ITパスポートは職務経歴書やスキルシートに回すという判断はあり得ます。これは「ITパスポートが評価されないから」ではなく、限られた行を情報量の多い資格に割り当てるという考え方です。

ケース2:実務経験が長いエンジニアが応募するとき

実務経験が5年、10年とあるエンジニアの場合、ITパスポートの記載が評価を下げることはありませんが、資格欄の中で最も目立つ位置に置く必要もありません。取得年月順に並べる原則を守りつつ、職務経歴書側では実務での成果を主役にするのが自然です。「恥ずかしいから消す」という判断は不要で、事実を正確に書いたうえで、アピールの重心を経験側に置くと考えるとバランスが取れます。

ケース3:勉強中・不合格だったとき

合格していない試験を「合格」と書くことはできません。受験予定または学習中であることを伝えたい場合は、資格欄ではなく自己PR欄や志望動機欄で「◯年◯月受験予定」と書くのが適切です。資格欄に「ITパスポート試験 勉強中」と書く形式も見かけますが、資格欄は取得・合格した事実を書く欄であるため、編集部としては自己PR欄での記載を推奨します。

編集部の判断軸:迷ったら「書く」

ITパスポートは、ITの基礎知識に加えて経営戦略・マネジメント・法務まで出題範囲に含む試験です。非IT職や事務職への応募では、ITリテラシーとビジネス基礎知識を体系的に学んだ証明として機能します。書かないことで得られるメリットは資格欄の1行だけであるのに対し、書くことで会話のきっかけになる可能性があるため、行数に余裕があるなら書くという判断で問題ありません。詳しい活用の仕方は、続く「就活・転職でのアピール方法」で職種別に解説します。

就活・転職でのアピール方法(職種別3パターン)

ITパスポートを履歴書に記載するだけでなく、面接や自己PRで効果的にアピールする方法を職種別に解説します。

パターン1:IT未経験からIT業界に転職する場合

IT業界未経験者にとって、ITパスポートは「ITに本気で取り組む意思がある」ことの証拠になります。面接では、取得の動機と今後のキャリアプランをセットで伝えましょう。

アピール例:「前職の営業職でお客様にITサービスの提案をする中で、自分自身がIT知識を体系的に身につける必要性を感じ、ITパスポートを取得しました。現在は基本情報技術者試験の学習を進めており、IT技術職としてキャリアを築いていきたいと考えています。」

パターン2:事務職・営業職・管理部門に応募する場合

非IT職であっても、DX推進やIT活用が求められる現代においては、ITパスポートの取得は大きなアドバンテージです。特に「業務効率化」「データ活用」「セキュリティ意識」というキーワードと紐づけてアピールすると効果的です。

アピール例:「社内のDX推進プロジェクトに主体的に関わりたいと考え、ITパスポートを取得しました。セキュリティやプロジェクトマネジメントの基礎を学んだことで、IT部門と円滑にコミュニケーションが取れるようになり、業務効率化の提案にも自信を持てるようになりました。」

営業職の方が取得するメリットの詳細は「営業職がITパスポートを取ると何が変わるか?提案力・転職・年収への影響」で詳しく解説しています。

パターン3:大学生の新卒就活の場合

大学生の場合、「資格を持っている」こと以上に「なぜ取得しようと思ったか」「どのように学習したか」が評価されます。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の中に学習プロセスを織り込むのが効果的です。

アピール例:「大学の講義でAIやデータサイエンスに興味を持ち、独学でITパスポートに合格しました。テキストで基礎を固めた後、過去問を580問解くことで実践的な知識を定着させました。計画的に学習を進め、目標を達成するプロセスは、御社の業務でも活かせると考えています。」

文系の方が取得するメリットは「文系社会人がITパスポートを取るメリットと最短合格の勉強法」もご参考ください。


ITパスポートを足がかりにIT職を目指す場合

ここまでは「履歴書にどう書くか」という書き方の話でした。もし今の職種からIT職・IT業界への転職そのものを考えている場合は、正直にお伝えすると、ITパスポートはIT分野の基礎知識を証明する資格であって、実務スキルの証明にはなりません。この点は前述の「履歴書に書くデメリット(と対処法)」で触れたとおりで、資格単体で選考を通過できるわけではありません。

評価されやすいのは、これまでの職種経験とITリテラシーの掛け合わせです。上のパターン1〜3で整理したアピール軸が実際の求人でどう受け取られるのかは、募集要項を見ているだけでは分かりません。IT・未経験者向けの求人を扱う転職エージェントに一度相談し、いま自分が狙えるポジションと年収の相場を把握しておくと、履歴書の書き方そのものの精度も上がります。相談は無料で、応募を前提とせず情報収集だけの利用もできます。

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合格証書と合格証明書の違い

企業によっては、ITパスポートの合格を証明する書類の提出を求められることがあります。その際に知っておくべき「合格証書」と「合格証明書」の違いを整理します。

合格証書(情報処理技術者試験合格証書)

合格証書は、合格発表後に経済産業大臣名で交付される正式な証書です。合格発表から約1〜2ヶ月後に簡易書留で届きます。再発行は不可のため、届いたら大切に保管してください。

合格証明書

合格証明書は、IPA(情報処理推進機構)が合格の事実を証明する書類です。合格証書を紛失した場合や、追加で証明書が必要な場合に申請して発行してもらいます。

合格証明書の発行手順は以下のとおりです。

① IPAの合格証明書申請ページにアクセスし、申請書(PDF)をダウンロードして記入する。

② 交付手数料として1通あたり700円を指定口座に振り込む。

③ 「申請書」「自分の住所を記載した返信用宛名書」「交付手数料の支払いを証明する書類(振込明細等)」の3点をIPAに郵送する。

④ 約2〜4週間で合格証明書が届く。

合格証明書の発行は、IPAの公式サイトで合格者番号が公表されてから約2週間後に可能となります。一般的な就職活動では合格証書があれば十分ですが、公務員試験や企業の内部基準で正式な証明書の提出を求められる場合は、合格証明書を申請してください。


ITパスポートの次に取るべきステップアップ資格

ITパスポートを取得した後、さらにキャリアアップを目指す方に向けて、次に検討すべき資格を紹介します。

基本情報技術者試験(FE)

ITパスポートの上位資格にあたり、ITエンジニアの登竜門とされる試験です。アルゴリズム・プログラミング・データベース設計など、より専門的なIT知識が問われます。合格率は約25〜30%で、勉強時間の目安は200〜400時間です。IT技術職を目指すなら最優先で取得すべき資格です。詳しくは「基本情報技術者試験との違い|難易度・合格率・取得順を徹底比較」をご覧ください。

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

セキュリティに特化した国家試験で、ITパスポートと同じCBT方式で通年受験可能です。非IT職であっても、組織のセキュリティ対策に関わる方にとっては実務直結の知識が身につきます。合格率は約50〜60%で、ITパスポートの知識をベースにすれば比較的短期間(100〜150時間程度)で合格を狙えます。「ITパスポートと情報セキュリティマネジメント試験の違い」で詳しく比較しています。


よくある質問(FAQ)

Q. ITパスポートを履歴書に書くと「レベルが低い」と思われませんか?

IT技術職への応募で「ITパスポートだけ」を記載する場合は、入門レベルと見なされる可能性はあります。しかし、非IT職やIT未経験者の応募では、「IT基礎知識を自主的に身につけた」という事実がプラスに評価されるケースがほとんどです。マイナス評価になることはまずありません。

Q. 合格証書を紛失しました。取得年月がわかりません。

合格証明書をIPAに申請(1通700円)すれば、合格の事実と日付を確認できます。また、IPA公式サイトの利用者メニューにログインすれば、過去の受験履歴を確認できる場合もあります。

Q. 「取得」と「合格」のどちらを書けばよいですか?

「合格」が一般的です。運転免許証のような許認可(ライセンス)は「取得」、試験に受かったことを示す場合は「合格」と書きます。ITパスポートは試験に合格するものなので、「ITパスポート試験 合格」と記載してください。

Q. 和暦と西暦のどちらで書けばよいですか?

どちらでも構いませんが、履歴書全体で統一してください。学歴・職歴を西暦で書くなら資格欄も西暦、和暦なら和暦です。

Q. ITパスポートの合格に有効期限はありますか?

ありません。一度合格すれば一生有効です。「○年以内に合格したもの」といった条件を設けている企業は通常ありません。

Q. 履歴書に合格点数を書く必要はありますか?

書く必要はありません。履歴書には「ITパスポート試験 合格」と記載するだけで十分です。ただし、高得点(800点以上など)で合格した場合は、面接で「1,000点満点中○○点で合格しました」と口頭で伝えると、知識レベルの高さをアピールできます。


履歴書にITパスポートを書くときは、正式名称と取得年月を正確に記載し、応募する職種に合わせて「業務にどう活かせるか」を一言添えると説得力が増します。資格欄に並べて終わりにせず、自己PRや志望動機の中でITリテラシーの裏づけとして触れると、採用担当者に意欲が伝わりやすくなります。記入例を参考に、自分の経験と結びつけた書き方に整えてみてください。

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まとめ

ITパスポートは経済産業大臣が認定する国家試験であり、履歴書に書くことでIT基礎知識・学習意欲・DX対応力を客観的にアピールできる資格です。

履歴書に書く際は、正式名称「ITパスポート試験 合格」を使い、取得年月は合格証書に記載された日付を記入してください。資格は運転免許証を最上段に、その後は取得順に記載するのが原則です。

就活・転職の面接では、単に「合格しました」と伝えるだけでなく、「なぜ取得しようと思ったか」「どのように学習したか」「今後のキャリアにどう活かすか」をセットで伝えることで、採用担当者へのアピール力が格段に上がります。

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取得後に就活でどう評価されるのかは、ITパスポートは就活で有利?大学生の評価・アピール法と取得時期【2026年版】でまとめています。