「育児中で毎日バタバタしているのに、資格の勉強なんてできるのだろうか」「IT知識ゼロの主婦がITの国家資格に受かるわけがない」──そんな不安を抱えていませんか。
結論から言えば、主婦・育児中の方がITパスポートに合格することは十分に可能です。IPAの統計データでは、無職・主婦を含むカテゴリの合格率は56.0%(令和6年度)と、全体平均の約50%を上回っています。CBT方式で試験日を自由に選べるため、育児のスケジュールに合わせて受験でき、スマホ1台でスキマ時間を積み上げれば合格に必要な学習時間は確保できます。
この記事では、主婦・育児中の方がITパスポートに合格するための具体的な勉強法、子どもの年齢別のリアルなスケジュール、取得後に開けるキャリアパス、受験にかかる費用と使える助成金制度まで、網羅的に解説します。
スマホで学べる通信講座なら育児のスキマ時間で学習できます → ITパスポートおすすめ通信講座4選
ITパスポート試験の全体像(合格率・難易度・受験の流れ)をまだ確認していない方は「ITパスポートとは?難易度・合格率・取るメリットをわかりやすく解説」を先にご覧ください。
主婦・育児中でもITパスポートに合格できる5つの理由
理由1:CBT方式で試験日を自分で決められる
ITパスポートは全国約300か所のテストセンターで年中随時受験できるCBT(Computer Based Testing)方式です。試験日は自分で選べるため、「子どもの行事がない日」「パートナーに子どもを預けられる週末」など、家庭の都合に合わせて受験日を設定できます。さらに、受験日の3日前まで変更が可能なので、急な子どもの体調不良にも柔軟に対応できます。「決められた試験日に間に合わせなければ」というプレッシャーがないことは、育児中の方にとって大きなメリットです。
理由2:合格率データが「主婦でも受かる」ことを証明している
IPAが公表している令和6年度の統計データによると、「無職・その他無記入」カテゴリの受験者14,048名のうち合格者は7,865名で、合格率は56.0%です。この数字はITパスポート全体の平均合格率(約48〜50%)よりも高く、「主婦だから不利」ということはまったくありません。IT業務経験がなくても、正しい教材と勉強法で取り組めば合格できる試験であることがデータで裏付けられています。
理由3:スキマ時間の積み上げで必要な学習時間を確保できる
ITパスポートの合格に必要な学習時間は、IT知識がほぼない方で150〜200時間が目安です。まとまった時間を一度に確保する必要はなく、1日1〜2時間のスキマ学習を3〜6か月続けることで十分に達成できます。子どもの昼寝中に30分、就寝後に30分、待ち時間にスマホで10分、という積み上げで1日70〜90分を確保できれば、約4〜5か月で合格圏内に到達する計算です。学習時間の詳細は「ITパスポートに合格するには何時間勉強が必要か」を参照してください。
理由4:スマホ1台で学習が完結する
スタディングのようなスマホ完結型通信講座や、過去問道場のようなブラウザ対応の無料過去問サイトを活用すれば、テキストやノートを広げるスペースがなくても学習を進められます。授乳中にスマホで動画講義を流す、公園のベンチで過去問アプリを解く、料理中にYouTubeの解説動画を聞き流す──こうした「ながら学習」ができることは、両手がふさがりやすい育児中の最大の武器です。
理由5:出題の約35%が日常知識や文系知識で解ける
ITパスポート試験はストラテジ系(35問)・マネジメント系(20問)・テクノロジ系(45問)の3分野で構成されています。このうちストラテジ系は経営戦略、法律(著作権法・個人情報保護法・消費者保護法など)、マーケティング、財務といった内容で、日常生活やニュースで触れる知識がそのまま活きます。「ITの国家試験」と聞くと身構えてしまいますが、実際には3分の1以上が文系・生活知識でカバーできる分野です。
主婦がITパスポートを取る6つのメリット
メリット1:再就職・パート探しで書類選考が通りやすくなる
育児でブランクがある場合、履歴書の「資格」欄が空白だと書類選考で不利になることがあります。ITパスポートは経済産業省が認定する国家資格であり、「ITの基礎知識がある」ことの客観的な証明になります。IPAの活用事例ページによると、社員の取得を推奨・支援している企業は増えており、受験手数料の負担や合格報奨金を支給するケースも少なくありません。特にDX推進が加速している一般企業の事務職・総務・経理・営業サポートといった職種では、ITパスポート保有者を歓迎する求人が年々増加しています。
メリット2:事務職・デスクワークの実務力が上がる
ITパスポートで学ぶ内容には、情報セキュリティ(パスワード管理・ウイルス対策・個人情報の取り扱い)、データベースの基礎(Excelでのデータ整理に通じる考え方)、ネットワークの仕組み(Wi-Fi・VPN・クラウドサービスの理解)など、事務職の日常業務に直結する知識が多く含まれています。「なんとなく使っていたパソコンやツールの仕組みが体系的に理解できた」という声は、主婦の合格者から特に多く聞かれます。
メリット3:在宅ワーク・フリーランスへの道が広がる
ITパスポートで培ったIT基礎知識は、Webライティング、データ入力、事務代行、ECサイト運営支援といった在宅ワークに直接活きます。クライアントとの業務委託契約書の内容を理解できる(ストラテジ系で学ぶ法務知識)、セキュリティリスクを意識してデータを扱える(テクノロジ系で学ぶ情報セキュリティ)といったスキルは、在宅ワーカーとしての信頼性を高めます。さらに上位資格(基本情報技術者試験やITストラテジスト)へのステップアップにも繋がります。
メリット4:子どものITリテラシー教育をサポートできる
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、2025年度からは大学入学共通テストに「情報I」が新設されました。子どもがITやプログラミングについて質問してきたとき、親が基礎知識を持っていれば適切にサポートできます。ITパスポートで学ぶアルゴリズムの考え方、情報セキュリティのルール、インターネットリテラシーといった知識は、子どもをネットトラブルから守るためにも役立ちます。
メリット5:上位IT資格への足がかりになる
ITパスポートは情報処理技術者試験の中で最も入門的な位置づけです。合格後、さらにステップアップしたい方は基本情報技術者試験(ITエンジニアの登竜門)、情報セキュリティマネジメント試験(セキュリティ特化)への挑戦が視野に入ります。2027年度からは新設される「データマネジメント試験(仮称)」も選択肢に加わります。ITパスポートの知識が土台になるため、ゼロから始めるよりも大幅に有利です。
メリット6:「やりきった」という自信になる
育児中は「自分のために何かを達成する」機会が少なくなりがちです。国家資格に合格したという事実は、自己肯定感を高め、「次は何に挑戦しよう」という前向きな気持ちに繋がります。40代文系主婦の方が3か月弱の学習で815点を取って合格した体験談、育休中に1週間の集中学習で合格した方の体験談など、実際に「やればできた」という声は数多く公開されています。
子どもの年齢別・リアルなスケジュール例
育児中の学習は「いつ・どこで・何をするか」を具体的に決めておくことが継続のカギです。子どもの年齢によって確保できる時間帯と長さが異なるため、3つのパターンを紹介します。
パターン1:未就園児(0〜2歳)がいる場合
この時期は子どもが自分で動き回り始める一方、昼寝の時間がまだ比較的長いため、昼寝中の集中学習と就寝後の復習が主な学習時間になります。
| 時間帯 | 学習内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 午前の昼寝中 | テキストの読み込み or 過去問演習 | 30〜60分 |
| 午後の昼寝中 | スマホで過去問アプリ or 動画講義 | 20〜40分 |
| 子どもの就寝後(21時以降) | 過去問の復習・間違い分析 | 30〜60分 |
| 授乳中・おんぶ中 | YouTube解説動画の聞き流し | 10〜30分 |
| 1日合計 | — | 約1.5〜3時間 |
1日平均1.5時間で計算すると、150時間到達まで約3.5か月です。ただし赤ちゃんの体調や夜泣きで学習できない日もあるため、余裕をもって4〜5か月の計画を立てることをおすすめします。
パターン2:保育園・幼稚園児(3〜5歳)がいる場合
子どもが園に行っている平日午前中がゴールデンタイムです。この時間帯に集中してテキスト学習や過去問をまとめて解き、それ以外の時間帯はスマホでの軽い演習に充てます。
| 時間帯 | 学習内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 子どもの登園後(9〜11時) | テキスト精読・過去問集中演習 | 60〜120分 |
| 昼食後 | スマホで過去問アプリ | 15〜30分 |
| 夕食準備中 | YouTube動画の聞き流し | 15〜30分 |
| 子どもの就寝後 | 間違えた問題の復習 | 20〜30分 |
| 1日合計 | — | 約2〜3.5時間 |
1日2時間ペースなら約2.5か月、3時間ペースなら約2か月で合格圏に到達できます。登園中にまとまった時間が取れるのは大きなアドバンテージです。
パターン3:小学生の子どもがいる場合
子どもの登校後は最もまとまった学習時間が確保しやすい時期です。パートをしている方は、通勤や休憩時間のスキマ学習と帰宅後の復習を組み合わせます。
| 時間帯 | 学習内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 子どもの登校後(8〜10時) | テキスト・過去問の集中学習 | 60〜120分 |
| パート先の休憩時間 | スマホで過去問10〜15問 | 15〜30分 |
| 子どもの就寝後 | 復習・弱点補強 | 30〜60分 |
| 週末の子どもの習い事中 | テキスト or 過去問まとめ解き | 60〜90分 |
| 1日合計 | — | 約2〜4時間 |
パート勤務との両立でも、平日2時間・週末3時間確保できれば約2〜2.5か月で合格圏に到達できます。
スキマ時間を最大化する5つの学習テクニック
テクニック1:YouTube解説動画の「ながら聞き」
料理中、洗濯物を畳みながら、掃除機をかけながら──手はふさがっているが耳は空いている時間帯は、YouTubeの解説動画を聞き流すのに最適です。「ITパスポート セキュリティ 解説」「ITパスポート ネットワーク わかりやすく」などで検索すると、10〜15分の単元別動画が多数見つかります。テキストで読んだだけでは理解しにくかった概念が、動画の図解と音声で腑に落ちることも多いです。
テクニック2:過去問アプリで1回5〜10問の短時間演習
公園で子どもを遊ばせている待ち時間、習い事の送迎待ち、病院の待合室──5〜10分のスキマ時間は、過去問アプリで5〜10問を解くのに最適です。「ITパスポート試験ドットコム」はスマホブラウザから1問単位で解けますし、「ITパスポート 全問解説」アプリならオフラインでも利用できます。過去問サイト・アプリの選び方は「ITパスポート過去問サイト・アプリおすすめ8選」で詳しく解説しています。
テクニック3:IT用語はフラッシュカードアプリで反復暗記
テクノロジ系で登場する専門用語(TCP/IP、DHCP、SQLインジェクション、PKI、RAIDなど)は量が多く、一度で覚えるのは困難です。AnkiやFlashcards Deluxeなどの単語帳アプリに自分で登録し、スキマ時間に1日3〜5分ずつ繰り返すことで、記憶の定着率が大幅に上がります。自分で登録する手間を省きたい方は、テキスト付属のアプリやダウンロード教材を活用してください。
テクニック4:ChatGPTを家庭教師として活用する
テキストや過去問の解説を読んでもわからない概念があったとき、ChatGPTに質問すると、噛み砕いた説明が得られます。40代文系主婦の合格体験談でも「ChatGPTは最強の相棒」として高く評価されていました。特に効果的な使い方は、覚えたつもりの用語をChatGPTに向かって自分の言葉で説明し、「その説明で合っていますか?」と聞くことです。説明が不十分な部分を指摘してもらうことで、曖昧な理解が明確になります。ただし、まれに誤った情報が返ってくることがあるため、テキストとの照合を忘れずに行ってください。
テクニック5:「トイレに貼る」「冷蔵庫に貼る」アナログ暗記法
どうしても覚えられないポイント(OSI参照モデルの7層、セキュリティ関連の略語一覧など)をA4用紙1枚にまとめてトイレや冷蔵庫に貼る方法は、育児中ならではの有効な手段です。1日に何度も目に入る場所に貼ることで、無意識のうちに反復学習が行われます。貼りすぎると効果が薄れるため、「特に苦手な2〜3項目」に絞るのがコツです。
主婦・育児中の方におすすめの学習ツール
学習ツールの選び方のポイントは「スマホで使えるか」「スキマ時間に適した学習単位か」「コストが抑えられるか」の3点です。
通信講座を使う場合:スタディングのITパスポート講座は7,920円(税込)で、1回の講義が10分以内に設計されており、育児の合間に1講義ずつ進めるのに最適です。AI復習問題機能で弱点を自動検出してくれるため、限られた学習時間を効率的に使えます。アガルートのITパスポート講座は14,080円(税込)で、約11時間の講義動画とフルカラーテキストがセットになっており、合格後は全額返金の特典があります。通信講座の比較は「ITパスポートおすすめ通信講座4選」を参照してください。
独学の場合:市販テキスト1冊(1,700〜2,200円)と無料の過去問サイト(ITパスポート過去問道場)の組み合わせが最もコストを抑えられます。テキストの選び方は「ITパスポートおすすめテキスト8選」、独学の手順は「ITパスポートの独学勉強法」を参考にしてください。
学習ツール別の用途をまとめると、まとまった時間が取れるタイミング(子どもの昼寝中・登園中・就寝後)にはテキストの精読や通信講座の動画視聴でインプットを行い、スキマ時間(待ち時間・家事中・移動中)には過去問アプリやYouTubeでアウトプットと聞き流しを行う、という使い分けが最も効率的です。
受験にかかる費用と使える助成金制度
受験にかかる費用の内訳
ITパスポートの受験にかかる費用は、最もコストを抑えた場合で1万円前後です。受験料は7,500円(税込)で、コンビニ払いの場合は別途払込手数料がかかります。テキスト1冊(1,700〜2,200円)を購入し、過去問は無料サイトを利用すれば、総コストは約9,200〜9,700円に収まります。通信講座を利用する場合は、スタディング7,920円+受験料7,500円=15,420円が目安です。
教育訓練給付金制度
雇用保険の被保険者期間が通算1年以上ある方は、厚生労働省の教育訓練給付金制度を利用できる可能性があります。一般教育訓練給付の場合、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。過去に正社員やパートとして雇用保険に加入していた主婦の方は、離職後1年以内(妊娠・出産・育児で延長申請した場合は最長20年以内)であれば対象になる場合があります。対象講座はハローワークの「教育訓練給付制度 検索システム」で確認できます。
その他の費用節約のコツ
受験料のキャッシュレス決済でポイントを貯める、メルカリ等で最新版テキストの中古を購入する(ただしシラバスVer.6.5対応であることを必ず確認)、図書館でテキストを借りて過去問は無料サイトで対応する、といった方法でさらにコストを抑えられます。
受験当日の段取り
育児中の方が最も気になるのが「試験当日、子どもをどうするか」という問題です。テストセンターでの試験時間は120分ですが、受付・入場・退場の時間を含めると約2.5〜3時間の外出が必要です。
具体的な預け先としては、パートナー(週末に受験日を設定すると預けやすい)、両親・義両親、一時保育サービス(自治体の子育て支援センターで1時間数百円〜利用可能なところが多い)、ファミリーサポートセンター(自治体が運営する育児支援マッチングサービス)が挙げられます。
受験日は早めに仮決めしておき、預け先の確保と受験申し込みをセットで進めるのがスムーズです。受験日の3日前まで変更可能なので、直前に子どもの体調が崩れた場合も別日に変更できます。申し込み方法はIPAの受験申込みページ(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/application/applies.html)で詳細を確認してください。
ITパスポート合格後のキャリアパス
パート・事務職への再就職
DX推進の流れを受けて、一般企業の事務職・総務・経理・営業サポートでITリテラシーのある人材のニーズは年々高まっています。dodaの「転職市場予測2026上半期」でも、IT・通信分野を含む15分野中9分野で求人数増加が予測されています。履歴書にITパスポートの取得を記載することで、「PCスキルがある」「セキュリティ意識がある」というアピールポイントになり、ブランクのある主婦でも書類選考の通過率を高められます。
在宅ワーク・副業
クラウドソーシングサイト(ランサーズ、クラウドワークス等)では、データ入力、Webライティング、事務代行、ECサイト管理補助といった在宅ワーク案件が豊富にあります。ITパスポートの知識があれば、IT用語を含む案件の内容を正確に理解でき、クライアントとのコミュニケーションもスムーズになります。「ITパスポート保有」をプロフィールに記載することで、案件獲得率が上がったという声も多いです。
上位資格へのステップアップ
ITパスポート合格後、さらにキャリアを広げたい方は次の選択肢があります。基本情報技術者試験(ITエンジニアの登竜門・IT系正社員への転職に有利)、情報セキュリティマネジメント試験(セキュリティ特化・企業のセキュリティ担当者向け)、MOS(Microsoft Office Specialist・事務職での即戦力証明)などです。ITパスポートで培った基礎知識が土台になるため、ゼロからのスタートに比べて学習時間を大幅に短縮できます。
ITパスポート × 他の資格の組み合わせ
事務職を狙うなら「ITパスポート + 日商簿記3級」、不動産業界なら「ITパスポート + 宅地建物取引士」、医療事務なら「ITパスポート + 医療事務認定実務者」といった組み合わせが効果的です。ITパスポートはどの業界でも汎用的に評価される資格であるため、業界特化の資格と組み合わせることで差別化が図れます。
「ITパスポートは主婦に意味ない」という意見への回答
SNSやネット上では「ITパスポートは簡単すぎて意味がない」「取っても就職に有利にならない」という意見を目にすることがあります。こうした意見が出る背景には、ITパスポートがIT系の資格の中では入門レベルであること、独占業務資格ではないことがあります。
たしかに、IT業界でエンジニアとして就職するにはITパスポートだけでは不十分で、基本情報技術者試験やプログラミングスキルが求められます。しかし、主婦が再就職やパートを探す際のターゲットはIT企業のエンジニア職ではなく、一般企業の事務職やサポート職であるケースが多いはずです。
一般企業においては、ITパスポートが持つ「ITの基礎知識を体系的に持っている」という証明には十分な価値があります。IPAの活用事例ページでは、非IT企業が社員全体にITパスポートの取得を推奨・支援している事例が多数紹介されています。「意味がない」というのは、あくまでIT業界のエンジニア視点での評価であり、一般企業での事務・サポート職を目指す主婦にとっては十分に「意味がある」資格です。
2027年の試験改定と主婦が今やるべきこと
2026年3月31日に経済産業省・IPAが発表した試験制度改定により、2027年度春からITパスポートの出題分野が「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」から「ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理」に再編されます。
主婦・育児中の方への影響として重要なのは、現行のテキスト・過去問・通信講座がそのまま使えるのは2026年度中(〜2027年3月)に受験する場合に限られるという点です。2027年度以降は新シラバスに対応した教材が必要になり、新教材の発売は2026年秋以降になると予想されます。
したがって、今から学習を始めるなら2026年度中の合格を目標にするのが最もコストパフォーマンスが高い選択肢です。仮に今日から1日1.5時間の学習を始めた場合、約3〜4か月後の2026年9〜10月頃には合格圏に到達する計算であり、現行制度の期限内に十分間に合います。新制度の詳細は「ITパスポート試験が2027年に変わる!新制度の変更点と今やるべきこと」をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 育児中で1日30分しか取れませんが合格できますか?
合格は可能ですが、150時間到達まで約10か月かかります。長期間のモチベーション維持が課題になるため、週末にパートナーに子どもを預けて2〜3時間のまとめ学習を入れる、園の一時保育を利用して集中時間を確保するなど、週単位で学習時間を増やす工夫が現実的です。
Q2. IT知識がゼロの主婦でも大丈夫ですか?
まったく問題ありません。ITパスポートは「ITを使う人のための基礎知識」を問う試験で、プログラミングの実技は一切不要です。スマートフォンを日常的に使っている方であれば、テクノロジ系の概念(ネットワーク、セキュリティなど)も日常の延長として理解しやすいです。合格率データでもIT未経験者が多く含まれる「無職・その他」カテゴリの合格率は56%と高水準です。
Q3. 育休中に取るのはおすすめですか?
育休後半(子どもが生後6か月以降)から取り組む方が多いです。育休中に取得しておくと、復職後の業務対応力・社内評価のアップに繋がるだけでなく、育休中のブランクを「自己研鑽の期間」としてポジティブにアピールできます。復職後はまとまった学習時間の確保がさらに難しくなるため、育休中は学習開始のベストタイミングの一つです。
Q4. 受験当日の子どもの預け先はどうすれば?
試験時間120分+前後の移動で約2.5〜3時間の外出が必要です。パートナー、両親・義両親、一時保育(自治体の子育て支援センターで利用可能・事前登録が必要な場合あり)、ファミリーサポートセンターなどが選択肢になります。週末に受験日を設定するとパートナーに預けやすくなります。受験日は3日前まで変更可能なので、急な事情にも対応できます。
Q5. 通信講座と独学、どちらがいいですか?
スキマ時間での学習を重視するなら、スマホで動画講義と問題演習が完結する通信講座(スタディング等)がおすすめです。テキストを広げるスペースと時間を確保できる方は、市販テキスト1冊+無料過去問サイトの独学でも十分合格可能です。独学の場合の総コストは約9,200〜9,700円、通信講座の場合は約15,000〜22,000円が目安です。
Q6. 文系で数学が苦手ですが、計算問題は大丈夫ですか?
ITパスポートの計算問題は全100問中約10問程度で、出題パターンは限定的です。2進数変換、稼働率、損益分岐点などの基本パターンを解法手順として覚えれば、数学が苦手でも得点できます。どうしても苦手な場合は、計算問題を「捨てる」戦略も有効です(ただし他の分野で確実に得点する必要があります)。計算問題の対策は「ITパスポートの計算問題を攻略する方法」を参照してください。
Q7. 40代・50代の主婦でも遅くないですか?
まったく遅くありません。40代・50代の方の受験者数は年々増加しており、合格者も多数います。40代文系主婦が3か月弱で815点を取って合格した体験談も公開されています。年齢を理由にためらう必要はありません。40代・50代の方向けの詳しい情報は「40代・50代からITパスポートを取る意味はあるか?」もご覧ください。
Q8. 教育訓練給付金は専業主婦でも使えますか?
過去に雇用保険に加入していた期間がある方は、離職後一定期間内(通常1年・育児等での延長申請で最長20年)であれば対象になる可能性があります。ハローワークの窓口または教育訓練給付制度検索システムで個別の受給資格を確認してください。完全に雇用保険の加入歴がない方は対象外ですが、ITパスポートの受験料・教材費は他の資格と比べて低額なため、給付金なしでも負担は小さいです。
まとめ
主婦・育児中の方がITパスポートに合格するために押さえておきたいポイントを整理します。
CBT方式で試験日を自由に設定できるため、育児スケジュールに合わせた柔軟な受験が可能です。「無職・主婦」カテゴリの合格率は56.0%と全体平均を上回っており、IT未経験でも正しい学習法で取り組めば合格できることがデータで実証されています。
学習時間は150〜200時間が目安で、1日1〜2時間のスキマ学習を3〜6か月続ければ到達できます。スマホ完結の通信講座や無料の過去問サイト・アプリを活用すれば、テキストを広げるスペースや時間がなくても学習を進められます。YouTube解説動画の聞き流し、過去問アプリの短時間演習、ChatGPTでの疑問解消、フラッシュカードでの反復暗記といったスキマ時間学習テクニックを組み合わせることで、限られた時間を最大限に活用できます。
取得後は再就職・パート探し・在宅ワーク・上位資格へのステップアップなど、キャリアの選択肢が確実に広がります。現行制度での受験は2026年度が最後となるため、今から始めれば教材が有効なうちに合格を確定できます。
「育児中だから無理」ではなく「育児中だからこそ、柔軟に学べるCBT方式のITパスポートが向いている」──この記事をきっかけに、一歩を踏み出してみてください。
関連記事も参考にしてください。
- ITパスポートに合格するには何時間勉強が必要か【2026年版】
- ITパスポートおすすめテキスト8選【2026年版】
- ITパスポート過去問サイト・アプリおすすめ8選【2026年版】
- ITパスポートの独学勉強法|文系・初心者でも合格できる方法
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- 40代・50代からITパスポートを取る意味はあるか?
- ITパスポートの計算問題を攻略する方法
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育児中でも、資格取得は始められます
月額1,628円〜、スマホ1台で完結。お子さんの昼寝30分を積み重ねれば、5〜6ヶ月で合格圏に届きます。
▶ オンスク.JP ▶ アガルート ▶ 資格スクエアその他の講座:スタディング(4,950円〜)| ユーキャン(35,000円程度)
