シカクサイド編集部が、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式情報(一次ソース)を確認して作成しています。受験料・日程・手続きなどの変動情報には出典と確認時点を明記しています。編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。
最終確認:2026年8月15日(出典:IPA「ITパスポート試験 受験要領」「試験開催状況一覧」)
⚠️ 最初に必ず確認:2026年12月28日以降、ITパスポート試験は一時休止が予定されています
IPA(情報処理推進機構)は、システムリプレースのため2026年12月28日以降、ITパスポート試験の実施を一時休止する予定と公表しています。再開時期は未定(2027年1月以降の実施は2026年秋頃に案内予定)で、試験会場によっては2026年12月27日より前に休止となる場合があります。
この記事の中心である「3ヶ月ルール」も2026年9月28日以降は適用されません。つまりいま選べる試験日には上限(2026年12月27日)があるということです。詳しくは「試験の一時休止で試験日選びはどう変わるか」で解説します。
出典:IPA「CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について」(公開2026年3月13日/最終更新2026年8月3日/IPA公式・2026年8月18日確認)。
「ITパスポートの試験日はいつ?」と検索して、試験日の一覧が出てこなくて戸惑った——という方は少なくありません。簿記や宅建のように「年に数回、決められた日に一斉受験」という形式に慣れていると、ITパスポートの仕組みは少し特殊に見えるからです。
結論から書きます。ITパスポート試験に「全国共通の決まった試験日」はありません。CBT(Computer Based Testing)方式で全国47都道府県の会場において年間を通じて随時実施されており、受験者が自分で試験日時と会場を選んで予約します(出典:IPA「受験要領」2026年8月15日確認)。
ただし「いつでも自由に受けられる」わけでもありません。実際には①予約できるのは3ヶ月先まで、②支払い方法によって最短の受験日が変わる、③変更できるのは試験日の3日前までという3つの制約があります。この3つを知らずに申し込むと、「希望日がすでに埋まっていた」「予定が変わったのに変更できない」「受験手数料7,500円が返ってこない」といった失敗につながります。
本記事では、IPA公式の受験要領・試験開催状況一覧をもとに、試験日の探し方・予約できる期間の仕組み・申込から最短で受けられる日の逆算・変更とキャンセルの締切までを、編集部が作成した早見表と図で整理しました。読み終えたときには「自分はいつ予約して、いつ受けるべきか」が具体的な日付として決まります。
この記事でわかること
- ITパスポートの試験日が「一覧で出てこない」理由と、正しい探し方の3ステップ
- 予約できるのは何ヶ月先まで?「3ヶ月ルール」の中身と早見表
- 申し込んでから最短で何日後に受けられるか(支払い方法別の逆算表)
- 試験の時間帯(午前・午後・夕方)と当日のタイムライン
- 試験日を変更・キャンセルできる期限と、返金の可否
- 編集部の判断:学習期間から逆算して「いつ予約すべきか」
- 試験日が取りにくい時期・会場と、その回避策
目次 非表示
- 結論:ITパスポートの試験日は「自分で選ぶ」——全国の会場で随時実施
- 試験日の探し方【3ステップ】——空席まで公式サイトで確認できる
- 予約できるのは何ヶ月先まで?「3ヶ月ルール」の中身
- 【重要】試験の一時休止で試験日選びはどう変わるか
- 【逆算表】申し込んでから最短で何日後に受けられる?支払い方法で変わる
- 試験の時間帯と当日のタイムライン(120分・午前/午後/夕方)
- 試験日の変更・キャンセルは「3日前」が分かれ目
- 【編集部の判断】試験日はいつ予約するのが正解か
- 試験日が取りにくい時期・会場と、その回避策
- 試験日が決まったらやること——残り日数から教材を選ぶ
- 合格発表はいつ?試験日のあとの流れ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:試験日は「探す」より「先に置く」
結論:ITパスポートの試験日は「自分で選ぶ」——全国の会場で随時実施
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の一区分でありながらCBT方式を採用しています。CBTとは、試験会場に設置されたパソコンで解答する方式のことです。紙の問題冊子とマークシートを使う一斉試験ではないため、会場のパソコンに空きがあれば、その日時が試験日になるという考え方になります。
IPAは受験要領の「1.試験実施日」で、次のように明示しています。
全国の試験会場で、CBT(Computer Based Testing)方式により随時実施しています。試験会場ごとの3ヶ月先までの試験開催状況(試験日時、空席等)は(試験開催状況一覧ページ)から確認できます。
出典:IPA「ITパスポート試験 受験要領」(2026年8月15日確認)
つまり「ITパスポート 試験日」で検索しても日付の一覧が出てこないのは当然で、試験日は全国一律ではなく、会場ごとに異なるのです。都市部のある会場では平日ほぼ毎日実施していても、地方の会場では月に数日しか開催されない、ということが普通に起こります。「試験日を調べる」という行為は、ITパスポートにおいては「自分が通える会場の空き枠を調べる」という作業に置き換わります。
「試験日が決まっている資格」との違いを整理する
受験経験のある他資格と比較すると、ITパスポートの特殊性がはっきりします。編集部で主要資格の実施形式を整理しました。
| 資格 | 実施形式 | 試験日の決まり方 | 不合格時の再受験 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | CBT・随時 | 受験者が会場と日時を選んで予約 | 受験日の翌日から次を申込可能 |
| 登録販売者 | ブロック別の一斉試験 | 都道府県(ブロック)が指定した日 | 原則は翌年度まで待つ(他県受験は可) |
| 宅地建物取引士 | 年1回の一斉試験 | 例年10月の第3日曜 | 翌年まで待つ |
| 日商簿記3級 | 統一試験+ネット試験 | 統一は年3回/ネット試験は随時 | ネット試験なら短期間で再挑戦可 |
この表で注目してほしいのは右端の列です。ITパスポートは不合格でも受験日の翌日から次の申し込みができるため、「1回で決めなければならない」というプレッシャーが構造的に小さい試験です(IPA受験要領「複数回の試験を同時に申込むことはできません。新たな受験申込は、申込済試験の受験日翌日から行うことができます」より)。この性質は、後述する「いつ予約すべきか」の判断に直結します。
なお、試験そのものの位置づけや出題範囲については「ITパスポートとは」の記事で詳しく解説しています。
試験日の探し方【3ステップ】——空席まで公式サイトで確認できる
「試験日が会場ごとに違う」と聞くと調べるのが大変そうに思えますが、IPAは都道府県別に、3ヶ月先までの試験日時と空席状況をPDFで公開しています。申し込み手続きに入る前に、ログインなしで確認できます。
ステップ1:試験開催状況一覧で都道府県を選ぶ
ITパスポート試験の公式サイト内にある「試験開催状況一覧」ページを開き、日本地図または地域リストから受験したい都道府県を選択します。選択すると、その都道府県内の会場の開催状況をまとめたPDFが開きます。北海道から沖縄まで47都道府県すべてが用意されています。
ステップ2:PDFで「試験日時」と「空席」を確認する
PDFには会場名・試験日・開始時刻・空席の有無が並んでいます。ここで重要なのは、空席状況まで含めて公開されている点です。「日程は設定されているが席は満席」というケースを、申し込み手続きに入る前に見分けられます。
IPAは表示範囲について「本日から3ヶ月後の同日までの試験開催状況が表示されます。会場によっては3ヶ月未満の表示となることがあります」と注記しています(2026年8月15日確認)。すべての会場が必ず3ヶ月先まで公開しているわけではない点に注意してください。
ステップ3:会場の場所を地図で確認してから予約に進む
同じページから「試験会場一覧」「試験会場地図」も参照できます。会場はテストセンターや専門学校の一室であることが多く、駅からの距離や入館方法が会場ごとに異なります。日時だけで決めると当日の移動で慌てるため、予約前に所在地まで確認しておくのが安全です。車椅子を利用する方は「車椅子対応試験会場一覧」を参照し、申し込み前に必ずITパスポート試験コールセンターへ問い合わせるようIPAが案内しています。座席配慮(出入り口の近くなど)を希望する場合も、申し込み前の問い合わせが必要です。
会場と日時が決まったら、実際の申し込み手続きに進みます。利用者IDの登録から確認票の印刷までの具体的な操作手順は「ITパスポートの申し込み方法ガイド」で画面の流れに沿って解説しています。
予約できるのは何ヶ月先まで?「3ヶ月ルール」の中身
ITパスポートの試験日選びで最初につまずくのが、この「3ヶ月ルール」です。IPAが公開する試験開催状況は「本日から3ヶ月後の同日まで」。つまり予約可能な範囲は固定された期間ではなく、毎日1日ずつ先へスライドしていく“動く窓”だと理解すると腹落ちします。
編集部で、確認した日ごとに「予約できる最も遠い試験日」がどう動くかを早見表にしました。
| 公式サイトを見る日 | 予約できる最も遠い試験日(目安) | この時期に狙える受験タイミング |
|---|---|---|
| 1月上旬 | 4月上旬ごろまで | 新年度スタート前・入社前の取得 |
| 4月上旬 | 7月上旬ごろまで | 新入社員研修後・前期の区切り |
| 7月上旬 | 10月上旬ごろまで | 夏休み中の学生/後期の開始前 |
| 10月上旬 | 翌1月上旬ごろまで | 就活本格化前・年内の駆け込み |
この仕組みから導かれる実務的な結論は2つです。
- 4ヶ月以上先の試験日はそもそも予約できない。「半年後の受験を今のうちに確定させておきたい」という計画は、ITパスポートでは実行できません。
- 希望日が窓に入る日を待って、その日に予約するのが最も確実。人気会場・人気時間帯を押さえたいなら、目的の試験日のちょうど3ヶ月前あたりに公式サイトを確認する習慣をつけると取りこぼしが減ります。
「予約枠は追加されることがある」——満席でも諦めない
会場側の運営都合で、開催日や座席が後から追加されることがあります。一方でIPAは「希望する試験会場・試験日時に空席がない場合、キャンセル待ちの登録はできません」としています。キャンセル待ちという仕組みは存在しないため、満席のときは自分で定期的に空席を見に行くしかないのが実情です。編集部としては、第1希望が満席だった場合は「近隣の別会場」「同じ会場の別時間帯」を並行して確認することをおすすめします。
【重要】試験の一時休止で試験日選びはどう変わるか
ここまで説明した「3ヶ月ルール」は、2026年9月28日を境に事実上なくなります。IPAがシステムリプレースに伴い、2026年12月28日以降のITパスポート試験の実施を一時休止する予定だと公表しているためです。もともとは2026年4月27日以降の休止を予定していましたが、リプレースが延期されたことで休止時期が後ろ倒しになった、という経緯です。
| 受験申込みを行う日 | 選択できる試験開催日 | 実質的な意味 |
|---|---|---|
| 2026年9月27日まで | 申込日から3か月先の同日まで | 本記事で解説した「3ヶ月ルール」がそのまま機能する |
| 2026年9月28日以降 | 申込日から2026年12月27日まで | 窓がスライドせず、残り日数が毎日1日ずつ減っていく |
編集部の読み方:本記事の前半で「予約可能な範囲は毎日1日ずつ先へスライドしていく“動く窓”」と説明しました。2026年9月28日以降、この窓はスライドをやめて、右端が2026年12月27日に固定されます。つまり「希望日が窓に入るのを待って予約する」という本記事の推奨手順は、この時期には使えません。先に日付を押さえてから学習計画を組むという順序に切り替えてください。
すでに申し込み済みで、日程を後ろにずらしたい場合
申込後に試験日を変更する場合、選べるのは「初回申込日から1年後(同じ月日)の試験開催日」までですが、その1年後が2026年12月28日以降になる場合は2026年12月27日までが上限です。変更回数に制限はありませんが、ずらし続けてもこの日を超えることはできません。
- 会場差:会場ごとに開催日が異なるため、会場によっては2026年12月27日まで試験を実施していない場合があります。
- 返金なし:空席がない場合を含め、選択できる最後の試験開催日までに受験できなくても、受験手数料および申込みに要した費用は返還されません。
- バウチャーチケット:購入申込受付は2026年7月31日で一時停止。2026年6月28日以降に発行されたものは一律2026年12月27日が有効期限です(発行済みのものは有効期限の変更なし)。
結論:2026年内に受験する意思があるなら、この記事で解説した「最短受験日の決め方」よりも先に、まず日程を確保してください。月末の土日は早期に満席になりやすいとIPA公式も案内しており、休止前の駆け込みが重なればさらに埋まりやすくなることが想定されます。2026年内の受験が現実的でないなら、無理に押さえるより、再開時期の告知(2026年秋頃予定)を待って計画を立て直すほうが確実です。
【逆算表】申し込んでから最短で何日後に受けられる?支払い方法で変わる
「思い立ったその日に予約して、明日受けられるのか」——この疑問に対する答えは、選ぶ支払い方法によって変わります。ここは他サイトの解説では省かれがちですが、直前受験を考えている人にとっては決定的に重要なポイントです。
IPAは受験要領の「7.受験申込手続」で、支払い方法をクレジットカード・コンビニ・バウチャーの3種類と示したうえで、次の制約を明記しています。
申込日の翌日から4日後の試験を申込まれる場合、コンビニ支払は選択できませんのでご注意ください。
出典:IPA「ITパスポート試験 受験要領」(2026年8月15日確認)
この一文を、編集部で「申込日を起点にした逆算表」に翻訳しました。
| 受験したい試験日 | クレジットカード | コンビニ支払 | バウチャー |
|---|---|---|---|
| 申込日の翌日〜4日後 | ◯ 選択可 | × 選択できない | ◯ 選択可(購入済みの場合) |
| 申込日の5日後以降 | ◯ 選択可 | ◯ 選択可 | ◯ 選択可 |
| 3ヶ月より先 | × 予約枠が未公開 | × 予約枠が未公開 | × 予約枠が未公開 |
編集部の結論はシンプルです。直前に受けたいなら、支払い方法はクレジットカードを選ぶ。コンビニ支払は入金確認に時間がかかる前提の仕組みなので、急ぐ場面では選択肢から外れます。逆に、余裕をもって1ヶ月以上先を予約するなら、どの支払い方法でも差は出ません。
なお、バウチャーは事前に購入しておくチケット形式の支払い方法です。学校や企業がまとめて購入するケースが多く、個人受験者が急ぎで使う場面は限られます。バウチャーを使って申し込んだ場合、成績情報等がバウチャー購入者へ提供される点も押さえておきましょう。
試験の時間帯と当日のタイムライン(120分・午前/午後/夕方)
試験日を決めるとき、日付と同じくらい重要なのが時間帯です。IPAによると、会場により異なるものの午前・午後・夕方の3つの時間帯で実施され、試験時間は120分です。
| 時間帯 | 向いている人 | 編集部が考える注意点 |
|---|---|---|
| 午前 | 頭が冴えている時間に受けたい人/その日の残りを空けたい人 | 開場は開始30分前。早朝の交通トラブルに備えて余裕を持つ |
| 午後 | 朝に最終確認をしたい人/遠方から移動する人 | 昼食後の眠気対策。食べ過ぎない |
| 夕方 | 平日に仕事・授業のあとで受けたい社会人・学生 | 枠が少なく埋まりやすい。1日の疲労が出やすい |
遅刻・早期退出のルール
CBT方式ならではの扱いとして、IPAは「申込みされた試験の開催時間内であれば、遅刻による入室制限はありません」と案内しています。ただし遅刻した分だけ終了時刻が繰り下がることはありません。つまり遅刻はそのまま解答時間の損失になります。反対に、解答を終えれば終了時刻前でも退出できます。
また、IPAは「試験開始時間の30分前から開場及び受付を開始します。余裕をもって早めに来場してください。交通機関の事故などいかなる理由でも、試験終了時刻の繰下げ、他の日時での受験はできません」と明記しています。電車の遅延も救済されないという点は、試験日と時間帯を選ぶ段階から意識しておくべき条件です。
当日の持ち物は3点
- 確認票(印刷できない場合は、受験番号・利用者ID・確認コードの3つの控え)
- 有効な期限内の顔写真付き本人確認書類(原本に限る)
- 試験室の机上に置けるもの以外を収納するカバン
筆記用具は不要です。試験に必要なパソコン、メモ用紙、シャープペンシルは会場に設置されているものを使用します(IPA受験要領 8.試験当日より)。試験結果は受験終了後にその場で確認でき、試験結果レポートは受験後1年間ダウンロードできます。
試験日の変更・キャンセルは「3日前」が分かれ目
予約した試験日を動かせるかどうかには、明確な期限があります。IPAは受験要領で次のように定めています。
受験申込内容を変更できる期間は、試験日の3日前までです。試験日2日前から試験日当日の間は、理由のいかんにかかわらず一切変更できません。
出典:IPA「ITパスポート試験 受験要領」(2026年8月15日確認)
この「3日前の壁」を、申込から受験までの流れの中に置いて図にしました。
キャンセルしても受験手数料は返ってこない
ここは誤解が多いところなので明確に書きます。受験手数料は7,500円(消費税込み)で、IPAは「受領した受験手数料は、理由のいかんにかかわらず返還できません。情報処理技術者試験の他の試験区分及び特別措置試験への充当もできません」としています(2026年8月15日確認)。
つまり「キャンセルして返金してもらう」という選択肢は存在しません。予定が変わりそうなときに取るべき行動は、キャンセルではなく3日前までに“別の日へ変更”することです。この違いを知っているかどうかで、7,500円が守れるかどうかが決まります。
| タイミング | 日時・会場の変更 | 受験手数料 | 取るべき行動 |
|---|---|---|---|
| 申込〜試験日の3日前 | ◯ できる | 返還なし(変更なら無駄にならない) | 迷ったら早めに別日へ変更 |
| 試験日の2日前〜当日 | × 一切できない | 返還なし | 受験するか、7,500円を諦めるかの二択 |
| 受験後(合否問わず) | — | 返還なし | 翌日から次の申込が可能 |
例外として、地震・台風・水害・設備の故障・システムの緊急保守等によって試験が開催できない場合には、別の試験日・試験会場へ振り替える措置が取られることがあります。この場合はトップページと利用者ログインページに案内が掲載され、該当者には振替案内のメールが送信されます。自己都合ではない中止は救済されると理解しておけば十分です。
変更手続きの具体的な画面操作については「ITパスポートの申し込み方法ガイド」の変更・キャンセルの章を参照してください。
【編集部の判断】試験日はいつ予約するのが正解か
ここからは公式情報の解説ではなく、シカクサイド編集部としての判断です。ITパスポートの試験日選びには、大きく2つの考え方があります。
A:学習を始める前に試験日を予約してしまう(先に締切を作る)
編集部が多くの受験者に薦めているのはこちらです。理由は3つあります。
- 締切がないと学習が始まらない。随時受験できる試験は「いつでも受けられる=いつまでも受けない」に転びやすく、これはCBT資格に共通する最大の失敗パターンです。
- 3日前までなら変更できる。準備が間に合わなければ後ろへずらせるので、先に予約するリスクは実質的に小さいと言えます。
- 不合格でも翌日から再申込できる。「1回で決めなければならない」制度ではないため、早めに1回目を置く判断が取りやすい試験です。
B:学習の進み具合を見てから予約する(合格確度を優先)
過去問演習で合格ラインを安定して超えてから予約する堅実な進め方です。受験料を1回で確実に回収したい人、学習時間が読めない繁忙期の社会人には合理的です。ただし人気会場・夕方の枠は埋まりやすいため、予約したい時期の3ヶ月前から空席を見はじめるのが前提になります。
学習期間から逆算した「予約日」の目安
必要な学習時間の目安から、試験日と予約タイミングを逆算した表を作成しました。学習時間の考え方の詳細は「ITパスポートの勉強時間」の記事で解説しています。
| タイプ | 学習期間の目安 | 試験日を置く位置 | 予約するタイミング |
|---|---|---|---|
| IT知識がある社会人 | 3〜4週間 | 学習開始から約1ヶ月後 | 学習開始と同時に予約(枠は取りやすい) |
| まったくの初学者 | 2〜3ヶ月 | 学習開始から約2.5ヶ月後 | 学習開始と同時に予約(3ヶ月の窓内に入る) |
| 就活・進学で期限がある人 | 期限から逆算 | 提出締切の3週間以上前 | 締切の3ヶ月前に空席確認を開始 |
| 短期集中で受けたい人 | 1週間前後 | 学習開始の翌週 | クレジットカード払いで直前予約 |
短期集中での受験を検討している方は「ITパスポートに1週間で合格する短期学習法」も参考にしてください。
試験日が取りにくい時期・会場と、その回避策
CBTは随時実施ですが、需要が集中する時期は確実にあります。編集部が受験者の動きから整理した「混みやすい条件」は次のとおりです。
| 混みやすい条件 | 背景 | 回避策 |
|---|---|---|
| 2〜3月/8〜9月 | 学生の長期休暇と学校単位の受験が重なりやすい | 1ヶ月以上前に予約する/平日を狙う |
| 土日・祝日 | 社会人の受験が集中する | 有給を使って平日午前に受ける |
| 夕方の時間帯 | 仕事・授業後に受けたい層と競合する | 午前枠へ切り替える |
| 都市部の主要駅前の会場 | アクセスが良く第1希望になりやすい | 1駅ずらした会場・近隣県の会場も併せて確認する |
| 年度末(3月) | 年度内に取得を終えたい需要が集中する | 2月中の受験に前倒しする |
くり返しになりますが、キャンセル待ちの登録はできません。満席のときに有効なのは「別会場・別時間帯・別日」への視野の広げ方だけです。特に近隣県の会場は見落とされがちで、電車で30〜40分の移動を許容するだけで選択肢が一気に増えることがあります。
2027年度の制度改定を踏まえた注意
試験日を決めるうえで、制度改定のスケジュールも判断材料になります。ITパスポート試験は2027年度に出題分野の再編が予定されており、現行制度で受験できる期間には限りがあります。改定の内容と、現行制度のうちに受けるべきかどうかの判断は「ITパスポート試験が2027年に変わる|新制度の変更点」で整理しています。現行制度での取得を狙うなら、試験日は前倒しで確保しておくのが安全というのが編集部の見解です。
試験日が決まったらやること——残り日数から教材を選ぶ
試験日を予約した瞬間、学習は「いつか受ける」から「◯日後に受ける」に変わります。ここで最初にやるべきは、残り日数に合った教材を1セットに絞ることです。ITパスポートは出題範囲が広い一方で合格基準は総合点600点/1,000点満点かつ各分野300点以上と明確なので、教材を増やすより1冊を繰り返すほうが得点は伸びやすくなります。
- 残り1ヶ月以上:テキストで全分野を1周してから過去問演習へ。用語の意味を理解する時間を確保できます。
- 残り2〜3週間:過去問集を主軸にし、間違えた分野だけテキストに戻る進め方が効率的です。
- 残り1週間:過去問演習に全振りし、ストラテジ系の頻出用語と計算問題のパターンを潰します。
過去問はIPAが学習指針として毎年4月頃に100問を公開しているほか、無料の演習サイトも活用できます。演習環境の選び方は「ITパスポートの過去問サイト比較」、計算問題の対策は「ITパスポートの計算問題 攻略法」で解説しています。
試験日を予約したら、教材は増やさず1セットに絞るのが編集部の推奨です。残り1ヶ月以上ならテキスト主軸、2〜3週間なら過去問主軸というように、予約した日付から逆算して選ぶと迷いが減ります。価格・在庫・版数は変動するため、購入前に各書店の商品ページで最新年度版かどうかを必ず確認してください。
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラム、およびもしもアフィリエイト(楽天市場)の参加者です。上記リンク経由の販売により収入を得る場合があります。
市販テキストの比較は「ITパスポートのテキストおすすめ」でより詳しくまとめています。
独学が続かないと感じたら
試験日を予約したのに手が動かない、という状態が2週間続いたら、教材の問題ではなく学習の設計とペース管理の問題である可能性が高いです。その場合は、カリキュラムとスケジュールが用意されたオンライン講座に切り替えるほうが結果的に早いことがあります。
ITパスポートのおすすめ通信講座
スマホ完結で続けやすい人気のオンライン講座 | 月々の負担を抑えやすい価格設定
無料お試し登録で講義とスマート問題集を体験できます/続けたい場合はそのまま有料講座に申し込めます
月額定額で多数の講座が学び放題 | 月額1,078円〜(税込)
無料体験のあと、ウケホーダイ(ライト月額1,078円/スタンダード月額1,628円・税込)に申し込むと70講座以上が受け放題になります
独学と通信講座の比較検討は「ITパスポートの通信講座おすすめ」も参考にしてください。
合格発表はいつ?試験日のあとの流れ
試験日を決めるうえで、結果がいつわかるのかも気になるところです。ITパスポートは受験終了後、その場で試験結果を確認できます。ただし、これは正式な合否ではありません。
| タイミング | わかること | 備考 |
|---|---|---|
| 受験直後(会場で) | 試験結果(総合評価点・分野別評価点) | その場で確認できる。正式な合否ではない |
| 受験後〜1年間 | 試験結果レポート | 利用者メニューからダウンロード可能 |
| 合格発表日 | 正式な合否(受験番号の掲載) | 経済産業大臣による合格者の決定後に公表 |
| 合格発表の翌月 | 合格証書の到着 | 簡易書留で郵送。不合格者には通知なし |
合格証書は再発行できません。受取人が不在で郵便局の保管期限を過ぎるとIPAへ返送され、返送分の保管期間(発送後3ヶ月間)を過ぎると廃棄されます。再送費用は合格者の負担です。試験日から2〜3ヶ月先の受け取り体制まで含めて考えておくと安心です。なお、合格を証明する必要があるときは、1通700円で合格証明書の交付を申請できます。
就職・転職で資格をどう書くかについては「ITパスポートの履歴書の書き方」で、正式名称や記載欄の扱いを解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. ITパスポートの試験日は年に何回ありますか?
「年◯回」という回数の概念がありません。CBT方式により年間を通じて随時実施されており、会場ごとに開催日が設定されています。都市部の会場では平日ほぼ毎日実施されていることもあります。実際の開催日は、IPA公式サイトの「試験開催状況一覧」で都道府県を選んで確認してください(2026年8月15日確認)。
Q2. 何ヶ月先の試験日まで予約できますか?
公開されているのは「本日から3ヶ月後の同日まで」です。それより先の試験日は予約できません。また会場によっては3ヶ月未満の表示となる場合があります。半年後の受験をいま確定させることはできないため、目的の時期の3ヶ月前から空席を確認しはじめるのが現実的な進め方です。
Q3. 申し込んだ翌日や数日後の試験日を選べますか?
会場に空席があれば選べます。ただしIPAは「申込日の翌日から4日後の試験を申込まれる場合、コンビニ支払は選択できません」としています。直前の日程を押さえたい場合は、支払い方法にクレジットカード(またはバウチャー)を選んでください。
Q4. 試験日を変更したい場合、いつまでに手続きすればよいですか?
試験日の3日前までです。試験日の2日前から当日までは、理由を問わず一切変更できません。手続きはWebのみで、郵便・電話・FAXでは受け付けていません。予定が不確実な段階で気づいたら、早めに変更しておくのが安全です。
Q5. キャンセルしたら受験手数料は返金されますか?
返金されません。IPAは受験手数料7,500円(税込)について「理由のいかんにかかわらず返還できません」「他の試験区分及び特別措置試験への充当もできません」と明記しています。受けられなくなりそうなときは、キャンセルではなく3日前までの日程変更で対応してください。
Q6. 不合格だった場合、次はいつ受けられますか?
受験日の翌日から新たな受験申込ができます。複数回の試験を同時に申し込むことはできないため、次の予約は必ず受験後になります。実際に何日後の枠を取れるかは会場の空席状況によります。
Q7. 台風や地震で試験が実施できなくなったらどうなりますか?
地震・台風・水害・設備の故障・システムの緊急保守等で試験が開催できない場合、別の試験日・試験会場へ振り替える措置が取られることがあります。振替措置が取られた場合は、公式サイトのトップページと利用者ログインページに案内が掲載され、該当者には振替案内のメールが送信されます。
まとめ:試験日は「探す」より「先に置く」
ITパスポートの試験日について、押さえるべき要点を整理します。
- 全国共通の試験日はない。CBT方式で随時実施され、受験者が会場と日時を選んで予約する。
- 試験日と空席は、IPA公式の「試験開催状況一覧」で都道府県別に確認できる(ログイン不要)。
- 予約できるのは本日から3ヶ月後の同日まで。窓は毎日1日ずつ先へ動く。
- 直前の日程を狙うなら支払い方法はクレジットカード。コンビニ払いは翌日〜4日後の試験に使えない。
- 変更できるのは試験日の3日前まで。2日前からは一切変更不可。
- 受験手数料7,500円は理由を問わず返還されない。迷ったらキャンセルではなく変更を選ぶ。
- 不合格でも受験日の翌日から再申込できるため、先に試験日を置く判断のリスクは小さい。
随時受験できる試験の最大の落とし穴は、「いつでも受けられる」がそのまま「いつまでも受けない」に変わってしまうことです。編集部の結論は一貫しています。試験日は探すものではなく、先に置いて締切にするもの。3日前まで変更でき、不合格でも翌日から再挑戦できる制度設計は、その進め方を許容してくれています。
本記事の日程・手数料・手続きに関する記述は、IPA「ITパスポート試験 受験要領」および「試験開催状況一覧」を2026年8月15日に確認した内容にもとづいています。制度・手数料・会場の運用は変更される場合があるため、実際に申し込む前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。

